今日の太陽とSTEREO-Aから見たアトラス彗星2025/01/20

20250120太陽
二十四節気の「大寒」を迎えました。昨日はぐずついたお天気で、夜も曇ったまま。今朝からは時々晴れ間があるものの、多くの時間は雲量5割以上の雲です。ただ気温が高く、いつもより5度以上暖かいですね。当地・茨城県南部は15度近くに達しています。

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左は11:00前の太陽。この頃だけ晴れてくれました。活動領域13959の大きな黒点は大きさを維持したまま右半球を進んでいます。また中央近くの13961は中央子午線に達しました。小さいけれど左半球にも黒点が続いてくれてます。プロミネンスはほとんど見えないけれど、左端やや上の大きなループは健在のようです。

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日本の空からほぼ見えなくなったアトラス彗星(C/2024G3)ですが、南半球では大化けしているようです。また尾も含めて日本時間16日昼過ぎに太陽観測衛星SOHOの写野からも完全に消えていますが、14日0時JSTごろから同じ太陽観測衛星STEREO-A写野に入り、現在も続いています。左画像はSTEREOサイトからの引用で、本日時点で公開されている最新:18日9時JST少し前の画像。尾が凄まじいことになってますね。

20250118-0000UT_STEREO-A
右図は撮影時の太陽・惑星・彗星位置(JPL-Small-Body Database Lookupによる作図)にSTEREO-Aの位置を計算して描き加えたもの。彗星は近日点通過付近で一時的に地球軌道面の北側に来ました(図中の明るいグレー部分:8日12:30JST頃から15日19:30JST頃まで)。それ以降はどんどん南に離れています。STEREO-A写野からも南側(下側)へ消えて行きそうです。もう一日くらい、尾を含めると三日くらいは楽しめるでしょうか。※STEREO-Aは太陽を写野に入れず、地球側に飛んでくるコロナ放出などを監視しています。太陽は画像右の範囲外にいます。背景はみずがめ座で、写野内左寄りの明るい星は土星、そのすぐ右上下はφAqrとχAqrの並びと思われます。