今年最初の満月2025/01/14

20250114_17617月
本日14日は今年最初の満月。1月の満月はWolf MoonとかOld Moonなどとも呼ばれるそうです。満月瞬時は14日の7:26:54JSTだから日本ではほぼ月没。ということで、良く晴れていた夜半ごろ望遠鏡を向けました。

左画像は14日0:05頃の撮影で、太陽黄経差は約176.17°、撮影高度は約78.42°、月齢は13.69、満月瞬時の7時間余り前。ファインダーを覗けないくらい高い場所で輝いてました。2024年12月11日記事および2024年12月16日記事に書いた通り、約一ヶ月前は近年でも稀な最高高度の満月でしたから、今日の満月が高いのもうなずけます。

計算してみると、今年の満月期の南中高度の中では最高値の12月6日0:11:42JST・82.3954°に次いで二番目に高い80.8942°でした。※ここでは満月期を「月太陽黄経差180°=満月瞬時プラスマイナス15°」としています。今年の計算結果を記事末表にまとめましたので、観察のお供にどうぞ。

秤動は南西に有利で、南の海が良く見えました。オリエンタレ盆地は地球から見えないけれど、西リムや南リムがわずかに欠けているため盆地を囲む三重リング状地形の一端が感じられます。南極地方の山々やクレーターも良く見えました。シーイングは大波がときどきやって来たものの、概ね良好。惑星は小さくて大波に負けるけれど満月全球ならそこそこ良像です。うまく行けばispaceのHAKUTO-Rが明日15日に月着陸へ向かうとのことで楽しみです。

【2025年・満月期の南中高度・日本経緯度原点】
南中日時(JST)高度太陽黄経差月齢
1月13日 23:35:2980.8942°175.9090°13.67
1月15日 00:31:0677.5832°188.7783°14.71
2月11日 23:13:4275.0364°168.3942°13.07
2月13日 00:01:1569.9833°180.5489°14.10
2月14日 00:45:1164.3153°192.4192°15.13
3月13日 23:23:4860.5731°172.3407°13.57
3月15日 00:03:4754.5431°183.7566°14.60
4月12日 23:21:5144.7510°175.4743°14.14
4月14日 00:02:2839.2923°186.6296°15.17
5月11日 22:43:2735.9322°167.6302°13.76
5月12日 23:28:0431.5579°178.8757°14.79
5月14日 00:15:4728.1237°190.2315°15.82
6月10日 23:01:4726.5017°171.6930°14.46
6月11日 23:54:3325.2094°183.3940°15.49
7月10日 23:36:0826.4499°177.0332°15.17
7月12日 00:29:5629.3084°189.4105°16.21
8月8日 23:13:3031.7100°170.8284°14.79
8月10日 00:04:2936.8066°183.7504°15.83
9月7日 23:32:1646.6461°178.0098°15.35
9月9日 00:20:3653.7917°191.7968°16.38
10月6日 22:57:1057.4634°172.0251°14.75
10月7日 23:48:1664.7296°186.3979°15.79
11月4日 22:24:4167.9358°165.8180°14.04
11月5日 23:21:4174.1973°180.6201°15.08
12月4日 23:04:2180.5820°174.5304°14.30
12月6日 00:11:4282.3954°189.4918°15.35
南中日時(JST)高度太陽黄経差月齢

  • 自作プログラムによる計算です。(使用暦表:JPL-DE440)
  • 満月期を太陽黄経差180°=満月瞬時プラスマイナス15°の範囲内としています。
  • 満月期にこだわらなければもっと高い月もありますが、太陽に近い場合も含まれてしまうでしょう。


今日の太陽2025/01/14

20250114太陽
昨夜は真夜中に満月を観察し終えた頃から雲が出始め、未明はほぼ雲だらけ。明け方には回復し、西空に沈もうとしていた満月と火星がとても綺麗でした。今日は朝から快晴。風がやや強いです。

20250114太陽リム
左は10:30ごろの太陽。左上リム近くの大きな黒点を伴った活動領域は13959と採番されました。中央にやって来るのが楽しみです。左端やや下にも黒点が出てきたようです。右下のプロミネンスが目立ってました。どんな構造なのでしょう?その下のダークフィラメントからプロミネンスに成りかけてるところも立体感があって見応えあります。