春霞に浮かぶ満月2023/03/08

20230307_18000月
7日夕方に登った満月はおどろおどろしい真っ赤な花粉光環を纏っていました。薄暮が残っていたので淡いけれど、中心になる赤環の周囲にも青や緑に回折分離した環を伴っていました。方角と低空さゆえに写真に撮れなかったのが残念。

しばらく待った後、21:40過ぎに満月瞬時を迎えたタイミングに合わせて撮影(左画像)。太陽黄経差はもちろん180.00°、撮影高度は約48.20°、月齢15.23。13回ある2023年の満月のうち3回目です。(※8月は2回ありますから、久々のブルームーン。)

空は霞がかかっているほか、所々に薄い雲もありました。日中からシーイング、透明度とも悪い状態が続いていたのでこのまま待っても月の見え味が良くならないと判断。拡大観察は諦めました。現在は南極側が欠けていると分かりますが、満月時の視赤緯や南中高度が下がってきており(→2023年1月2日記事1月6日記事など参照)、6月の満月のころから北極側が欠けて見えるようになるでしょう。

地心距離がまだ400000kmを越えているので、撮影していて少し小さく感じます。

今日の太陽2023/03/08

20230308太陽
朝から晴れていますが、昨日以上に春霞が酷くなりました。太陽を撮影するとき、雲がかかっている訳でもないのに露出を2割程度増加させなくてはなりません。花粉光環も出ていますが、空が濁っているのかはっきり見えませんでした。昼頃から南よりの風が強まって、気温20度をあっさり越えました。

20230308太陽リム
左は10時前の太陽。ちょっと見づらいですが左端やや下リム近くに新しい黒点が加わり、13249と採番されました。北半球の13242が中央子午線を過ぎ、南半球の13245はまもなく到達します。背の高いプロミネンスがいくつか見えており、右やや上リムの細長いものは目を引きますね。