シーイング乱れながらも惑星観察2022/09/16

20220916木星
昨夜は宵に雲が多かったので夜半まで睡眠をとってから起き出しました。すると予報に反して結構晴れています。日中の陽気はどこへやら、気温は18度まで下がってひんやりしていました。

薄雲が残っていたため、観察対象をまたも惑星オンリーに絞り機材をセット。木星と火星に向けました。左は16日1時前の撮影。衛星たちは離れており、影も大赤斑もありません。ですが、たまにはこんな面も勉強になります。どこまで細かい模様が見えるのか、チャレンジ精神がくすぐられますね。衝まであと10日あまりですから、木星本体の東西の影がかなり対称になってきました。ここ何回か衛星の影も、衛星本体からあまり離れなくなってきましたね。太陽が照らす方向と地球からの視線方向が揃ってきた証拠です。

模様を抽出したくてついつい過剰な画像処理になってしまいがちですが、一、二歩手前で止めておくのがナチュラルテイストで自分好みです。13-14日の火星拡大実験で要領が分かったので、今回は木星でも試してみました。シーイングは二日前のほうが良かったのに、拡大したおかげなのか細かい模様が良く出てくれました。

20220916火星
右は3:20ごろの火星。やはりシーイングは改善されず、特に細かな振動のような大気の揺れが目立ちました。気温がこれだけ下がったので、大気の揺らぎもなかなか落ち着かないのでしょう。それでも丁寧に処理するとオリンポス火山が見えてきました(中央上、虫刺され痕のようなところ)。昼側にシフトして影が弱くなったたせいもあり14日明け方ほどではないものの、タルシス三山もなんとなく分かります。時々薄雲が通過するので、ふっと暗くなったりして、木星も火星も良像にはなりませんでした。

火星接近まで二ヶ月半しかありませんが、もう少し練習を積んでおきたいと思います。気持ちに余裕があれば、天王星や海王星も狙いたいですね。

月も美しくて撮影したかったけれど、接眼部を大幅に交換しなければ撮れなかったため断念。肉眼で楽しみました。明け方にはもう冬の大三角が出そろい、ふたご座も高くなりました。

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