静岡の西村さんと山形の板垣さんが新天体発見2022/03/23

20220322_TCP J05454551+5954307
少し前になりますが3月19日20時過ぎ、静岡県の西村栄男さんがきりん座の一角に14.7等の突発天体を発見。また同日23時過ぎに、山形県の板垣公一さんがしし座のNGC3367に16.3等の超新星候補天体を発見しました。報告が先に出回ったのは板垣さんのほうでしたが、時系列では西村さんの発見が早いようです。

ずっと天気が思わしくなくて撮影できませんでしたが、昨日の雪がやんだあとから今日未明まで少しの晴れ間があったのでようやく撮影できました。積雪はありませんが、びしょ濡れの地面と霜や結氷に悩まされました。

まず先に光害へ埋もれてしまいそうな北天に近い突発天体へ望遠鏡を向けました。ちょうど切り悪く望遠鏡が垂直越えする位置だったため、微妙なバランス崩れによるガイドエラーが発生、しばらく悩まされましたが、時間とともに解消。どうにか写りました。若干青みがかった星のようです。

20220323_SN2022ewj in NGC3367
続いて西へ傾き始めたしし座のNGC3367へ。日付が今日になって月がのぼり、薄雲が空を覆い始めたことが分かりましたが構わず続行。雲が厚くなる前に撮影完了することができました。こちらはすでに分光され、Type-2の超新星だと分かりました。少しずつ暗くなり始めているようですが、まだ16等台ではっきり分かりますね。

天気が不安定(おまけに電力も不安定!?)な季節となり、新天体の確認撮影もままならなくなってきました。それでも天候に負けず星を探し続ける方々とは比較にならないほどの些細な労力です。コンスタントに新天体捜索を続ける皆さんには本当に頭が下がります。