雨上がりの月、そして西方最大離角直前の金星 ― 2022/03/20
昨夕から予報通りまとまった雨になりました。ただ夜半過ぎから晴れるようだったので待ち構えてい日付が今日になった頃から晴れ間が訪れました。2時間ほどは晴れたり曇ったりの繰り返しだったけれど、月を眺めることができました
左は20日1:40頃の撮影で、太陽黄経差は約197.57°、撮影高度は約48.62°、月齢は16.96。満月の夜に天気が悪かったため、一気に欠けた感じがしました。シーイングはかなり悪く、川底を見ているようです。一応記録した、といったボケ気味の画像になりました。途中で薄雲が通過する時間帯もありましたが構わず撮影しました。
明暗境界がすでに危難の海に接しており、ラングレヌス、フェンデリヌス、ペタヴィウス、フルネリウスといった東側の大型クレーターも夕方を迎えつつあります。西側のオリエンタレ盆地付近を見ると「東の海」など中央部は見えず、盆地西寄りの「春の湖」あたりが確認できるのみ。東の海は今後しばらく見えることはなく、夜間にはっきり見えるようになるのは2027年6月頃以降でしょう。随分先ですが秤動の巡り合わせが悪いので仕方ありませんね。
さて、今年1月9日に内合を迎えた金星は2月13日の最大光輝(マイナス4.88等→2022年2月8日記事参照)を経て本日18:25:06JSTに「西方最大離角」を迎えます。太陽の西にいますから、もちろん夕方には見えません。しかも今夕からしばらくまた悪天続きのようなので、晴れているうちに撮影することにしました。
日出前か、それとも南中頃が良いか悩みましたが、未明の月の様子から朝になってもシーイングは改善されないと判断し、少しでも高度条件の良い南中頃の撮影にしました。右は8時過ぎの撮影で、撮影時の太陽離角は46.586°、輝面比は49.325%、視直径は24.742″。内合のころの4割程度の視直径になり、ファインダーでは形までよく分かりませんでした。なお最大離角のころは半月状に見えることが知られていますが、完全な半月ではありません。今回の場合、輝面比が50.0%になるのは最大離角の約1日後です。
5日後の3月25日午前は月と金星とが相似形(同時刻に位相角がほぼ一致)になります(→2022年2月25日記事参照)。もし観察できる方は挑戦してくださいね。
左は20日1:40頃の撮影で、太陽黄経差は約197.57°、撮影高度は約48.62°、月齢は16.96。満月の夜に天気が悪かったため、一気に欠けた感じがしました。シーイングはかなり悪く、川底を見ているようです。一応記録した、といったボケ気味の画像になりました。途中で薄雲が通過する時間帯もありましたが構わず撮影しました。
明暗境界がすでに危難の海に接しており、ラングレヌス、フェンデリヌス、ペタヴィウス、フルネリウスといった東側の大型クレーターも夕方を迎えつつあります。西側のオリエンタレ盆地付近を見ると「東の海」など中央部は見えず、盆地西寄りの「春の湖」あたりが確認できるのみ。東の海は今後しばらく見えることはなく、夜間にはっきり見えるようになるのは2027年6月頃以降でしょう。随分先ですが秤動の巡り合わせが悪いので仕方ありませんね。
さて、今年1月9日に内合を迎えた金星は2月13日の最大光輝(マイナス4.88等→2022年2月8日記事参照)を経て本日18:25:06JSTに「西方最大離角」を迎えます。太陽の西にいますから、もちろん夕方には見えません。しかも今夕からしばらくまた悪天続きのようなので、晴れているうちに撮影することにしました。
日出前か、それとも南中頃が良いか悩みましたが、未明の月の様子から朝になってもシーイングは改善されないと判断し、少しでも高度条件の良い南中頃の撮影にしました。右は8時過ぎの撮影で、撮影時の太陽離角は46.586°、輝面比は49.325%、視直径は24.742″。内合のころの4割程度の視直径になり、ファインダーでは形までよく分かりませんでした。なお最大離角のころは半月状に見えることが知られていますが、完全な半月ではありません。今回の場合、輝面比が50.0%になるのは最大離角の約1日後です。
5日後の3月25日午前は月と金星とが相似形(同時刻に位相角がほぼ一致)になります(→2022年2月25日記事参照)。もし観察できる方は挑戦してくださいね。