満月二日前の月 ― 2022/03/17
昨夕に登った月を見ると真っ白な光芒に包まれていました。透明感があるとはお世辞にも言い難い空でしたが、貴重な晴れ間ですから望遠鏡を組み上げました。
左は21時過ぎの撮影で、太陽黄経差は約157.93°、撮影高度は約60.14°、月齢13.77。もう1時間ほど早ければ月面A地形の出現が好条件で見えたはずですが、我が家からはちょうど隣家や電線群の密集する方向で避けることができませんでした。この画像でも左端に見えていますから探してみてください。また2020年2月15日記事でも紹介した「月面ツインA」もよく見えています(右下画像/左画像から原寸トリミング)。
一晩前は明暗境界上でほとんど見えなかったリュンカー山も良く見えました。北側はピタゴラス、南側はバイイあたりまで朝を迎えましたね。前夜撮影できなかった南極側の拡大撮影も試みました(下画像)。残念なことにシーイングが前夜より悪く、おまけに撮影中からいっそう悪くなってしまったため、甘い像になりました。バイイやシッカルトなど欠け際地形を多めにフレーミングするため、南極方向を画像下方向ではなく、左回りに17°ほど回転させています。赤矢印がある位置が南極点で、隣接する潰れたクレーターがシャクルトン・クレーター(→2022年2月17日記事参照)。アムンゼン付近は一晩前のほうが見やすかったです。
少し経って南中を過ぎたころもう一度撮影を試みましたが、シーイングは悪化の一途。諦めて撤収しました。部屋へ戻り画像処理を進めていたところ、東北や関東などを震え上がらせた大きな地震が発生しました。茨城県南部にある我が家は停電しませんでしたが、広範囲で停電したようです。極寒の季節じゃなくてよかった…。
左は21時過ぎの撮影で、太陽黄経差は約157.93°、撮影高度は約60.14°、月齢13.77。もう1時間ほど早ければ月面A地形の出現が好条件で見えたはずですが、我が家からはちょうど隣家や電線群の密集する方向で避けることができませんでした。この画像でも左端に見えていますから探してみてください。また2020年2月15日記事でも紹介した「月面ツインA」もよく見えています(右下画像/左画像から原寸トリミング)。
一晩前は明暗境界上でほとんど見えなかったリュンカー山も良く見えました。北側はピタゴラス、南側はバイイあたりまで朝を迎えましたね。前夜撮影できなかった南極側の拡大撮影も試みました(下画像)。残念なことにシーイングが前夜より悪く、おまけに撮影中からいっそう悪くなってしまったため、甘い像になりました。バイイやシッカルトなど欠け際地形を多めにフレーミングするため、南極方向を画像下方向ではなく、左回りに17°ほど回転させています。赤矢印がある位置が南極点で、隣接する潰れたクレーターがシャクルトン・クレーター(→2022年2月17日記事参照)。アムンゼン付近は一晩前のほうが見やすかったです。
少し経って南中を過ぎたころもう一度撮影を試みましたが、シーイングは悪化の一途。諦めて撤収しました。部屋へ戻り画像処理を進めていたところ、東北や関東などを震え上がらせた大きな地震が発生しました。茨城県南部にある我が家は停電しませんでしたが、広範囲で停電したようです。極寒の季節じゃなくてよかった…。