やっと月を拝む ― 2022/03/13
今週の天気はかなり不安定な予報。昨夕は薄雲があったものの何とか晴れが持ちこたえていたので、月だけでも眺めようと望遠鏡を組み上げました。三日ほど前に体調を崩して月面Xデーを逃していたので、リベンジ…もとい、リハビリを兼ねつつ無理をしない範囲での観察です。
上弦の日が月面Xデーと重なっていたので、すでに明暗境界は膨らんでいました。左は12日19:40頃の撮影で、太陽黄経差は約111.66°、撮影高度は約79.37°、月齢9.71。丁寧に探すとX地形もLOVE地形もすぐ見つかります。直線壁がはっきり見えますね。クラヴィウスやマギヌスはすっかり夜が明け、ロンゴモンタヌスやコペルニクスは朝です。
このところ定期的にモニタリングしているピタトゥス付近もちょうどよい日差しでした。拡大撮影したものを下A画像に掲載します。北側は直線壁やブッリアルドゥス、南側はティコやヴィルヘルムまで含めました。シーイングはかなり悪いように感じましたが、その割に細かなところまで写ってくれました。撮影高度がとても高かったことが効いているのでしょう。
シーイング確認のため南中過ぎのシリウスも撮影しました(下B画像)。いちおうシリウスBははっきり分離しましたが、星像が円形に落ち着かず、明るさも“瞬き”状態から脱しませんでした。「接近二重星が分離するかどうか」だけがシーイング判定基準ではありません。この時間は空の影響だけでなく家屋の排熱が一気に増えたり、帰宅時間帯の交通量激増(→望遠鏡が振動する)や航空機の多さも星月の見え味を落としてしまいます。
月の観察後は体調を考えすぐ撤収しましたが、夜半頃まで星が見えており、その後は雲に覆われました。さてさて、今週は星月を何回拝めるでしょうか?
上弦の日が月面Xデーと重なっていたので、すでに明暗境界は膨らんでいました。左は12日19:40頃の撮影で、太陽黄経差は約111.66°、撮影高度は約79.37°、月齢9.71。丁寧に探すとX地形もLOVE地形もすぐ見つかります。直線壁がはっきり見えますね。クラヴィウスやマギヌスはすっかり夜が明け、ロンゴモンタヌスやコペルニクスは朝です。
このところ定期的にモニタリングしているピタトゥス付近もちょうどよい日差しでした。拡大撮影したものを下A画像に掲載します。北側は直線壁やブッリアルドゥス、南側はティコやヴィルヘルムまで含めました。シーイングはかなり悪いように感じましたが、その割に細かなところまで写ってくれました。撮影高度がとても高かったことが効いているのでしょう。
シーイング確認のため南中過ぎのシリウスも撮影しました(下B画像)。いちおうシリウスBははっきり分離しましたが、星像が円形に落ち着かず、明るさも“瞬き”状態から脱しませんでした。「接近二重星が分離するかどうか」だけがシーイング判定基準ではありません。この時間は空の影響だけでなく家屋の排熱が一気に増えたり、帰宅時間帯の交通量激増(→望遠鏡が振動する)や航空機の多さも星月の見え味を落としてしまいます。
月の観察後は体調を考えすぐ撤収しましたが、夜半頃まで星が見えており、その後は雲に覆われました。さてさて、今週は星月を何回拝めるでしょうか?