板垣さん発見のSN2021fxyをやっと撮影2021/03/24

20210323_SN2021fxy in NGC5018
3月18日未明、山形県の板垣公一さんはおとめ座のNGC5018に16.9等の超新星候補天体AT2021fxyを発見しました。天体は直ちに分光観測され、Ia型のSN2021fxyとして…。

…という話を聞いてから6日が過ぎました。ずっと撮影したかったのに、当地・茨城県南部は悪天続き。南中高度があまり高くない天体のため、南側に高い建物がある我が家から見えるのはほんの1.5時間程度。準備時間や主鏡を外気に慣らす時間を考えると、真夜中に数時間ピンポイントでもいいから晴れてくれなければ撮影できません。…昨夜ようやくチャンスが訪れました(左画像)。

星仲間の(の)さんの観測によると15等まで増光しているとのこと。NGC5018までの距離(35.6Mpc)やIa型の増光パターンから計算すると14等前後くらいまで増光することが期待できるので、しばらく目が離せませんね。月明かりの影響が出てきたので、月が細くなった頃にまた見てみましょう。

20210324_SN2021gmj in NGC3310
時間があったので、もうひとつ明るめの超新星を撮影。おおぐま座のNGC3310に発見されたSN2021gmjです(右画像)。こちらも16.0等前後でとても観察しやすく、しかも北斗七星とともにほぼ一晩中見えています。小さな銀河のように見えますが、強調するとかなり外側まで腕の渦が伸びており、びっくりしました。

月が大きくなったものの一晩よく晴れ、シーイングも落ち着いていました。明け方の土星や木星も結構高くなってきましたよ。

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