くすむ宵空の三日月2021/03/17

20210316_三日月
宵に三日月がかかりました。残念なことに空全体がくすんでおりぱっとしません。風もやや強かったため、外出お月見は諦め、ベランダお月見をしました。

三日月ともなるとさすがに「極細」とは言えず、重量感、存在感が一気に増してきますね。薄暮の中に見える高度も高くなり始めるため、風景を入れようとすると左画像のようにかなり引き気味にしなくてはならず、相対的に月が小さくなってしまいます。

20210316_三日月
他方、低くなるまでに余裕が出ますから、ある程度暗くなるのを待って観察が可能というメリットもあります。右画像はそうして撮影したもので、一日前の二日月より青空かぶりが大幅に減りました。なお右画像は地球照から月面の光ってる部分までを一枚に合成してあります。南側のカスプから離れた位置にも太陽の光があたっている場所が二ヶ所見えていました。(左下画像は地球照無しバージョン。)

週末に向けて天気がゆっくり下り坂らしく、穏やかな夕空も木曜頃までが限度でしょうか。photo nomataさんのサイトで紹介されていますが、

20210316三日月
明日17日20:30前後には関東圏で月の側を国際宇宙ステーション(ISS)が接近・消滅(影に入る)、また18日19:40過ぎと19日18:50過ぎには月・火星・プレアデス・ヒアデスが集合する側を ISSが通過するという見事な光景が見える予定。(※時刻や接近の度合いは観察場所により変化します。各自調べてくださいませ。)さぁてお天気どうなりますか…。

今日の太陽2021/03/17

20210317太陽
昨夜から今朝にかけて快星でしたが、星の等級が二段階落ちたかと思うほど透明度が悪く、おまけに天頂のアルクトゥルスが瞬くほど悪シーイング。撮影などは諦めて、ぼーっと星座を散歩して楽しみました。今朝からもよく晴れていますが、やはり透明度は落ちたままです。

20210317太陽リム
左は9:50頃の太陽。活動領域12808と12809は健在。ただしどちらもほぼ黒点は見えません。左上に見えてきた黒点は左画像でも何とか確認できる大きさですが、午前の段階でまだ採番されてないようです。消えずに残ってほしい!(午後追記:12810と採番されました。)

左上リムのプロミネンスが大きいですね。見えているところだけでなく、はっきり見えない南側まで広がっているようです。他にもちっちゃなプロミネンスがツクシのようにニョキニョキ生えています。なお今日は花粉光環が見えませんでした。(午後追記:福岡と大阪で黄砂が観測されました。気象庁からの発表としては1月16日以来ですね。履歴を辿ると、今週始めの14・15日にモンゴルや中国付近でここ10年で最悪の大気汚染・視界不良を引き起こした黄砂と同じ起源のようです。)