山形の板垣さんがくじら座の銀河にPSN発見2021/01/30

20210129_AT2021bge in UGC2505
久しぶりの新天体国内発見ニュース。1月27日21時半前、山形県の板垣公一さんがUGC2505に16.8等の超新星候補天体を発見したとの情報を、翌日星仲間の(の)さんからいただきました。

早速撮影したいところでしたが、その日は生憎の雨。そして昨夜29日宵も北日本や日本海側に猛吹雪をもたらした低気圧の影響で、関東も強風に見舞われました。望遠鏡を立てるのも躊躇われるほどでしたが、宵の凪を期待して準備。風は結局収まらなかったけれど撮影開始5m/s→終了3m/s程度の風速で済みました。

対象のUGC2505も16等程度の暗い銀河で、満月過ぎの空では写るかどうか心配でしたが、あれこれ処理したらなんとか浮き出てきました(左上画像)。悪条件の元、こんな暗い星まで見つけてしまうとはさすがです。

20210130_19110月
月がきれいだったから、南中するまで待って観察しました。このころには風も無くなり、真冬に舞い戻った透明度抜群の空。前夜の満月は雲だらけで全く見えませんでしたが。十六夜を拝めただけでもありがたいですね。

右画像は1:30頃の撮影で、太陽黄経差は約191.10°、撮影高度は約69.7°、月齢は16.48。 眺めてみて真っ先に気付いたのはオリエンタレ盆地がよく見えてるなぁということ。ちょうど左下が地球側へ振れる向きの秤動でした。盆地がリム沿いに窪んでおり、周囲に外輪山の凸凹も確認できますね。もうちょっとこっちに向いてくれたらなぁと思いましたが高望みでしょうか。

この気温にしては大気が落ち着き、欠け際のほうもなかなか楽しい。南極の凸凹もはっきりしています。三寒四温が始まってる気配だけれど、時折良い空に戻ったときの星月は素晴らしいのです。

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