雲間に満月前の月を楽しむ2021/01/28

20210127_16425月
不安定な天気が続いています。昨日から今朝にかけてもほとんどが雲に覆われていましたが、夕方から宵のうちは快晴の時間がありました。満月前の月が昇っていたので、せめて月面だけでも観たい…と準備。ところが電線網を抜けた月がようやく高くなる頃に、再び雲が蔓り始めてしまいました。

左は21:20頃の撮影で、太陽黄経差は約164.25°、撮影高度は約67.4°、月齢14.31、満月まで残り約31時間。すぐ近くにはふたご座のポルックスが輝いていました。淡い雲が常に覆っている状態だからかなりぼんやりした像でしたが、しばし月面散歩を楽しむことができました。

月面A地形はかなり日があたった状態でした。でもグリマルディ→リチオリと辿れば場所を特定することは容易です(画像左端)。秤動で右やや上を向いていたため、南端はアムンゼンやシューメイカーの縁がギリギリ光っている程度。巨大なバイイはクレーター底が全部日向になっていますからすぐ見つかりますね。いっぽう北側はかなり見にくかったです。鍋蓋のようなピタゴラスは分かりますが、パスカルはクレーター縁がなんとか分かる程度。明るい東側はエンディミオンの暗さがやっと分かる程度でした。

月縁が波打ってましたからシーイングも悪かったのでしょう。それでも一時の月は心を癒やしてくれます。観察後間もなく無色の月暈が現れ、日付が28日になる頃にはかなりの雲量でした。今日(28日)は昼前から雨、夜まで続く予報です。

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