しし座のカルテット銀河2021/01/11

20210111_Galaxy_quartet_in_Leo
しし座の後ろ足付近に集合する3つの系外銀河「M65、M66、NGC3627」、通称“トリプレット”はとても有名ですが、首元付近には“カルテット”…四重銀河もあります。NGC3190を囲むように、北東にNGC3193、北西にNGC3187、南西にNGC3185という個性豊かな銀河が集います。

この銀河群を初めて見たのは随分前ですが、トリプレットの明るさに慣れてしまった目では4つ全部がなかなか見えず、苦労したものでした。カメラではあっさり写るんですけどね。

左は今朝方撮影したものです。前夜と打って変わってシーイングが悪く、星が肥大してしまいました。もう少し露出したかったけれど、夜明けが来てしまいました。夜半過ぎまで雲があったため撮影開始が遅かったのでした。

この写野でトリプレットを撮影するとギリギリですから、密集度はカルテットのほうがかなり高いでしょうか。密集度を言ったら「かみのけ座銀河団」「ヘルクレス座銀河団」などには全く敵いませんけどね…。

20210111アトラス彗星(C/2020 M3)
カルテットが南中を迎えるまでの間、時間調整でアトラス彗星(C/2020 M3)を撮ってみました(右画像)。一週間あまり前の撮影では近くにカペラがあったため、彗星の状態がよく見えなかったのです。

いざ撮影してみると…彗星がいない?コンポジットしてようやく彗星像が分かりました。かなり暗くなってしまったようですね。コマもなんとなく分かる程度。尾がカーブしているのでしょうか、詳しくは分かりませんでした。カペラのせいというのは濡れ衣だったかも知れません。カペラさん、ごめんなさい。

コメント

トラックバック