今年最後の月面A ― 2020/12/29
昨夜から今朝にかけて良い月夜でした。ただ日中の気温が高かったせいか夜になって湿度が高くなり、あちこち一気に結露してしまいました。
ちょうど月面Aデーだったのですが、見頃タイムが薄明時間帯。月はやや低く、我が家からは東の電線や建物群が多い方向で撮影は無理でした。ある程度高くなり、電線の上に出たタイミングで撮ったのが下A画像。さらに2時間余り経ってから再度撮ったのが下B画像です。シーイングが酷くてスタックソフトがエラーを起こすレベルでしたが、何とか仕上げました。
A地形はもうかなり明るくなっており、逆さAのほうも見えてしまったため純粋なAの形が分かりませんね。それでも今年最後の月面Aを見送ることができて大満足。A地形の他、「宮森谷」と「佐伯クレーター」の日本人名地形がよく見えています。
左の全体像は高度が高くなった21時ごろに撮影しました。太陽黄経差は約161.13°、撮影高度は約68.5°、月齢は13.8。二晩前の撮影で夜明け位置だったアリスタルコスはたっぷり日が差しています。その北側のリュンカー山がふっくらと見えてますよ。
この撮影時点で今年最後の満月まで40時間を切っています。12月30日は少なくとも明け方から日中いっぱいは大荒れの天気予報のため、満月が拝めるかは微妙な状況…。僅かでも晴れ間があると良いんですけれど。(※もともと12月30日の満月時刻は12:28と昼間のため、満月瞬時を見ることはできません。)
下C画像は最近日課の「離れつつある木星と土星の離角を目測しよう」コーナー。28日宵の画像です。近くの恒星を一緒に撮っていますから目測してみましょう。恒星離角は12月26日記事を参考にしてください。
ちょうど月面Aデーだったのですが、見頃タイムが薄明時間帯。月はやや低く、我が家からは東の電線や建物群が多い方向で撮影は無理でした。ある程度高くなり、電線の上に出たタイミングで撮ったのが下A画像。さらに2時間余り経ってから再度撮ったのが下B画像です。シーイングが酷くてスタックソフトがエラーを起こすレベルでしたが、何とか仕上げました。
A地形はもうかなり明るくなっており、逆さAのほうも見えてしまったため純粋なAの形が分かりませんね。それでも今年最後の月面Aを見送ることができて大満足。A地形の他、「宮森谷」と「佐伯クレーター」の日本人名地形がよく見えています。
左の全体像は高度が高くなった21時ごろに撮影しました。太陽黄経差は約161.13°、撮影高度は約68.5°、月齢は13.8。二晩前の撮影で夜明け位置だったアリスタルコスはたっぷり日が差しています。その北側のリュンカー山がふっくらと見えてますよ。
この撮影時点で今年最後の満月まで40時間を切っています。12月30日は少なくとも明け方から日中いっぱいは大荒れの天気予報のため、満月が拝めるかは微妙な状況…。僅かでも晴れ間があると良いんですけれど。(※もともと12月30日の満月時刻は12:28と昼間のため、満月瞬時を見ることはできません。)
下C画像は最近日課の「離れつつある木星と土星の離角を目測しよう」コーナー。28日宵の画像です。近くの恒星を一緒に撮っていますから目測してみましょう。恒星離角は12月26日記事を参考にしてください。
二年ぶりにスーパーシベリア高気圧が最高値更新 ― 2020/12/29
本日9:00の天気図に記載された1084hPaという高気圧にはびっくりしました(左図/気象庁サイトから引用)。冬になると大陸北部では時々1060hPa超えの「スーパーシベリア高気圧」が発生します。オホーツクで発達した台風並みの低気圧とともに、強い寒気や冬型の気圧配置の目安になるわけです。
今年11月以降、昨日までの間で一番高かったシベリアの高気圧は3日9:00JSTの1068hPaでした。先々週日本に大雪をもたらし、関越道などで大規模交通障害を発生させたときも、直前の13日ごろ1060hPaオーバーのスーパー高気圧が発生していました。高い高気圧が直ちに雪を降らせるわけではないし、必ず日本に影響するとも言えません。ただ、大局の動向として気にする必要はあるでしょう。
2002年以降の気象庁「日々の天気図」を使って冬期の「気圧の高い高気圧と気圧の低い低気圧」を集計し続けています。結果を当ブログに2回ほど掲載しました(→2016年11月28日記事・2018年12月27日記事)。本記事末に続きとなる2018年11月から2020年4月までの集計を載せておきます。これまでに出てきた最も高い高気圧は2018年12月27日・28日の1080hPa(→2018年12月28日記事)、次いで、2016年1月23日・24日の1078hPa。今日はこれらを上回ったことになりますね。どうか慎重な行動を心がけてください。
今年11月以降、昨日までの間で一番高かったシベリアの高気圧は3日9:00JSTの1068hPaでした。先々週日本に大雪をもたらし、関越道などで大規模交通障害を発生させたときも、直前の13日ごろ1060hPaオーバーのスーパー高気圧が発生していました。高い高気圧が直ちに雪を降らせるわけではないし、必ず日本に影響するとも言えません。ただ、大局の動向として気にする必要はあるでしょう。
2002年以降の気象庁「日々の天気図」を使って冬期の「気圧の高い高気圧と気圧の低い低気圧」を集計し続けています。結果を当ブログに2回ほど掲載しました(→2016年11月28日記事・2018年12月27日記事)。本記事末に続きとなる2018年11月から2020年4月までの集計を載せておきます。これまでに出てきた最も高い高気圧は2018年12月27日・28日の1080hPa(→2018年12月28日記事)、次いで、2016年1月23日・24日の1078hPa。今日はこれらを上回ったことになりますね。どうか慎重な行動を心がけてください。
【日本付近の高気圧と低気圧の中心気圧極値・2018年-2020年の各冬期調べ】※括弧内は気圧(hPa)です
時期 | 気圧形態 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2018年 | 2019年 | 高気圧 | − | 12月6日(1068) 12月7日(1068) 12月8日(1064) 12月10日(1066) 12月10日(1060) 12月22日(1060) 12月26日(1064) 12月27日(1080) 12月28日(1080) 12月29日(1071) 12月30日(1070) 12月31日(1068) | 1月1日(1064) 1月2日(1060) 1月3日(1062) 1月4日(1068) 1月6日(1060) 1月7日(1068) 1月14日(1060) 1月15日(1064) 1月19日(1064) 1月20日(1060) 1月24日(1060) 1月30日(1068) | 2月10日(1060) 2月13日(1060) 2月14日(1064) 2月15日(1060) | − | − |
低気圧 | 11月23日(960) | 12月19日(958) 12月29日(940) | 1月7日(954) 1月28日(952) 1月31日(960) | 2月1日(948) 2月2日(954) 2月9日(952) 2月11日(960) 2月14日(958) 2月26日(958) | 3月3日(958) 3月28日(950) 3月29日(960) | − | |
2019年 | 2020年 | 高気圧 | 11月17日(1060) | 12月29日(1060) 12月30日(1064) | − | 2月14日(1064) 2月15日(1060) | − | − |
低気圧 | 11月29日(960) | 12月28日(954) | 1月7日(958) 1月11日(960) | 2月10日(960) 2月11日(960) | − | − |
- 2018/12/27の記事に掲載した表の続きです。
- 気象庁「日々の天気図」を元に目視で統計を取りました。11月初日から4月末日が対象です。見落としがあったらすみません。
- 高気圧は1060hPa以上、低気圧は960hPa以下(台風は除く)を探しました。複数ある場合は極値のほうを選択しました。なおここで言う気圧は海面更正値です。現地気圧ではありません、念の為。
- 高気圧・低気圧ともに中心位置が概ね北緯40°以北のもののみを対象にしました。従って低緯度の台風などは含まれません。
- 停滞しているか移動性かは区別していません。また天気図内に気圧表記がない場合は対象外とします。
- これらが存在したからと言って必ずしも日本が大寒波になるとは限りません。逆に存在しなければ安心ということでもありません。表中の値よりも若干平均寄りの高気圧・低気圧はほぼ毎日のように存在し、それで大寒波になることもあります。気象は立体+時間経過の四次元で考えなければなりません。
- 2020年10月以降はまだ「日々の天気図」が公開されていないので未集計です。