満月3.5日前の月を眺める2020/12/27

20201226_13998月
昨夜はよく晴れていたのですが、日付が27日になる頃から薄い雲が広がり始めました。28日にかけてゆっくり下り坂であることは予想されていたため、夜半前に月だけ眺めることにしました。

2020年は12月の晦日に満月、翌日の大晦日が十六夜ということで、明るい夜空で年を締めくくることになります。左は26日23時頃の撮影で、太陽黄経差は約139.98°、撮影高度は約55.4°、月齢11.9です。南中時の21時前には高度が70°を越えていたため、眺めるのに首が痛くなりました。

冬にしては比較的穏やかなシーイング。虹の入り江はだいぶ明るく、アリスタルコスは朝を迎えようとしていました。クラビウス・クレーターから南極側にかけてエグいほど凸凹が際立っています。上弦前に良く見えていた縁の海やスミス海あたりは見えなくなってしまいました。何度見ても月面は変化に富んで面白いですね。

20201226木星と土星の接近
時間は遡って、一日前同様、26日宵の木星と土星の接近を周囲の星とともに撮影しておきました。当然ながら離角は変化はています。機材は全く同じですから、昨日の記事を参考に離角およびその変化を目測してみてください。

画像に写っている木星の衛星を見てお分かりかと思いますが、双眼鏡で二重星だと分かるやぎ座β星(βCap/離角は3.41′)よりガリレオ衛星の最大離角のほうが大きいですね。βCapが分離する双眼鏡なら木星の衛星だってたやすく見えるということです。

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