木星と土星の接近観察、無事終了2020/12/24

20201223木星と土星の接近
〇〇年ぶりの「木星と土星の超接近」でしたが、心に決めていた観察最終日の23日宵まで、連続9日間の日程を終えることができました。風や雲が邪魔な日もあったけれど、全く見えない日がなかったことが奇跡のようです。

昨夕は天気予報通り、天気の変わり目の前兆で巻雲が現れ始め、西空を飛ぶ飛行機雲もなかなか消えませんでした。シーイングは相変わらず最悪でしたが、なんとか雲の薄いところを撮りつなぎ、左画像を得ることができました。両惑星とも日毎低くなっており、おまけに昨夕は暗い土星のほうが木星より下になってしまい、一層大気の影響を受けまくりました。

肉眼でも急に離れたなぁと実感しました。ただ、月末頃までは1°角程度しか離れませんし、来年のクリスマスでもまだ夕方西空で仲良く光っています(離角は約18°)。遠い外惑星は亀の歩みのごとくのんびりしていますから、3年くらい経たないと12月の宵空で「離れたなぁ」って言えませんね。

20210104-0730JST エウロパの影によるイオの食
それよりも、これから両惑星の赤緯が次第に北上するので、見やすくなるのが嬉しい。ここ数年は南中時でも隣家の屋根すれすれでした。特に2021年は「ガリレオ衛星の相互食」が頻発する年。2015年以来のことですから、注目してゆきましょう。(※早速1月4日朝にイオの金環月食!?が起こります。もちろん日本では見えません。右はStellariumによるシミュレーション。)今回じっくり惑星や衛星の観察スキルを磨いた方は早速役に立ちますよ。

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