宵空で木星と土星が超接近しました2020/12/22

20201221木星と土星の接近
昨夕ついに木星と土星が超接近しました。最接近時刻は22日3:22JST頃で日本から見えませんが、21日宵と比べても木星視直径程度近くなるだけですから十分ですね。みなさんはご覧になれましたか?

最小離角が0.1°(=6′)程度以下となった惑星同士の接近会合としては、今年1月28日の金星と海王星の接近(4.07′角)以来です。明るい可視惑星(水星・金星・火星・木星・土星)限定では2017年9月17日の水星と火星の接近(3.31′角)以来、そして木星と土星のペアとしては1623年7月17日(5.17′角)以来となります。(※離角はいずれも地心での計算値。)

左は17:30頃の撮影。できるだけ大きく両惑星と主要な衛星が写るギリギリの機材組み合わせで望みました。ただ一番左端のカリストがはみ出てしまうため、左1/4ほどモザイク合成しています。低空での現象のため大気のプリズム効果で色分解が激しく、うまく整えるのに大変な労力でした。ガリレオ衛星は4つ全部見えたけれど、大赤斑は今回もそっぽを向いていました。18時過ぎに見え始まったようです。

20201221夕空の木星と土星
日没後の明るい空でも見てみました。肉眼で最初に見えたのは日没20分後あたりからですが、このときは木星しか分かりません。右は17時撮影で、カメラには土星もきちんと写っています。ある程度暗くなったら肉眼でも両惑星がよく見えました。

視力検査が行われていたようですが、これはカメラの解像力チェックになるなぁと思いました。両惑星は言うほどシビアな離角ではありませんが、たとえばズームせず広角で写したら分解しないかも知れません。あるいは絞らず開放だったら木星の光芒に土星が埋もれてしまうかも知れません。高感度過ぎても土星がノイズに埋もれるし、カメラ付き携帯電話の小さなレンズでも写るかどうか興味があります。どういった条件なら星が綺麗に分離してくれるのか、という体験になるでしょう。

20201221木星と土星の接近
2020年12月9日記事で取り上げた肉眼二重星「やぎ座α星」とも一緒に撮影してみました(左画像)。21日宵の木星・土星離角は約6.71′角ですから、やぎ座α1・α2間6.35′角とほぼ一緒。背景が薄明で明るかったためα星のほうはとても見づらかったけれど、小型双眼鏡では双方の間隔の違いは全く分かりませんでした。2020年12月17日に月と並んだときもα星と一緒に撮ってます。離角だけでなく恒星に対する位置関係も変わってますから、ぜひ比べてみてください。

夕方に湧く雲や強い季節風が心配されましたが、蓋を開けてみればここ数日で一番良い条件の観察となりました。贅沢かもしれませんが、今夕や明日23日までは晴れてほしいですね。そのあとはホワイトクリスマスでもいいや(笑)。

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