明け方にかけて新天体巡り2020/12/11

20201211_TCP J03360414+4924332
昨日は曇り時々小雨。夕方になって幾分雲が減ったものの星は見えません。夜半まで仮眠して再度確認するとだいぶ回復していました。ただ時々高層の巻雲や低層のもやが通過するので、半分賭けの気持ちで撮影を試みました。

まず、北海道の上田清二さんがペルセウス座に発見したふたつの突発天体。先に低くなるTCP J03360414+4924332(12月9日発見)のほうからスタート。案の定撮影コマの二割ほどは雲で使えませんでしたが、9日宵の撮影時よりずっとマシなお天気で、きれいに写りました(左画像)。若干暗くなり始めてるようです。

20201211_TCP J04291884+4354232
続いてV1112 PERSEI(NOVA PERSEI 2020/11月26日発見)。相変わらず明るいけれど、こちらも暗くなり始めているとのこと。辛うじて8等台はキープしていますから、「新星というのを見たことがない」という方にお勧め。なかなかお手頃な明るさですよ。

20201211_SN2020abgq in NGC4454
一呼吸おいて、薄明開始時間までNGC4454の超新星(板垣公一さんが12月1日に発見)を撮影。赤い超新星がしっかりと確認できました。あまり変わってないようですね。12月4日に撮影したときは低い位置で隣家の屋根と薄明時間との狭間で苦しかったけれど、わずか一週間でかなり条件が良くなりました。

夜半から明け方まで新天体を追いかけましたが、この時期は大規模な霧やモヤが発生しやすいため、神経を使いました。実際、撮影中にも低空に光害で照らされた「光るモヤ」が迫るのを何度も目撃しています。ほんの10分程で飲み込まれ、びっくりしたことがありました。

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