今日の太陽と光環 ― 2020/11/07
暦の上では冬の始まり「立冬」を迎えました。昨夜は雲間から月がぼんやり見える程度。今日も朝からやや厚めの雲が空の半分を覆っていました。思わせぶりな青空が増えたり減ったりしていたのでちょっと期待していたら、午後になって薄雲越しに太陽観察可能な時間が訪れました。
左は13:30頃の撮影。活動領域12780と12781は健在です。南半球の12781にある黒点群はもちろんよく見えますが、北半球の12780の小黒点も中央子午線近くに来たせいもあってはっきりした点になっているようです。プロミネンスは右上リムのものが目立ちますね。
雲が覆っているせいか、立冬の名に反して幾分暖かさを感じます。太陽観察中、幾度となく雲が太陽を遮り、そのたびに光環や彩雲が見えました(右画像)。
左は13:30頃の撮影。活動領域12780と12781は健在です。南半球の12781にある黒点群はもちろんよく見えますが、北半球の12780の小黒点も中央子午線近くに来たせいもあってはっきりした点になっているようです。プロミネンスは右上リムのものが目立ちますね。
雲が覆っているせいか、立冬の名に反して幾分暖かさを感じます。太陽観察中、幾度となく雲が太陽を遮り、そのたびに光環や彩雲が見えました(右画像)。
台風になるかも知れない熱帯低気圧が発生 ― 2020/11/08
随分長いこと漂っていた台風20号が昨夜21時にようやく熱帯低気圧へダウングレードしたと思ったら、本日9:00に「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が発生したと気象庁から発表がありました。またしてもフィリピン近海。続くなぁ…。
左は発生から3時間経った本日12:00の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、薄水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の直径1000km円を表しています。
いまのところ西進する予報のため日本への影響はなさそうですが、インドシナ半島は執拗に続く台風接近・上陸で疲弊しているでしょうね。どうすれば良いのでしょう?
台風になるかも知れない熱帯低気圧が追加! ― 2020/11/09
昨日9:00に「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が発生したばかりなのに、21:00には追加でもうひとつの熱帯低気圧が台風になるかも知れないと気象庁から発表がありました。
左は発生から3時間後、9日0:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外波長の白黒画像です。オレンジ点線円は各熱帯低気圧中心の直径1000km円を表しています。
7月以前が少ないから総数は例年並みだけれど、8月以降は怒涛の発生。8月以降だけ見ると年間30個を越えた2013年のペースに劣らぬ勢いです。日本への接近上陸が少ないのは「たまたま運が良かった」だけの話。安心してはいられません。いやはや。