大化けしているエラスムス彗星2020/11/23

20201123エラスムス彗星(C/2020 S3)
昨夕から今朝にかけて天気が激しく変化しました。当初はずっと曇り予報でしたが、宵のうち晴れ間があリ、のち小雨。明け方近くなって再び快星に転じました。

予想外の晴れ間でしたから時間のかかる撮影などできなかったけれけど、おかげで念願のエラスムス彗星(C/2020 S3)再会を果たせました。最後に撮影したのは2020年10月26日。以降は彗星がどんどん低くなって我が家の庭から追いかけられなくなりました。ところが彗星は予想外の大像光を遂げ、しかも長い尻尾が伸び始めたのです。

現時点では7等台前半で、アトラス彗星(C/2020 M3)を追い越しました。12月中旬に太陽最接近する頃には(彗星が崩壊しなければ)5等台に達する可能性大と思われます(右下・光度グラフ参照)。ただし日本の空では今月末に超低空となってしまいます。完全に見えなくなる前にもう一度逢いたいと思ったわけです。

20201123エラスムス彗星(C/2020 S3)光度グラフ
病気のため重量機材での移動観測は無理ですから、徒歩移動可能な近所で視界が確保できる場所へ行くことにしました。運べる機材は限られます。今朝の僅かな時間を使い小さなカメラで撮影したのが左上の画像(画像上方向が天頂)。彗星ドアップは無理ですが、なんとか尾まで写すことができました。光害と薄明とで全体の色がおかしいのはご容赦を。撮影開始した4:50の段階で高度10°。先程まで雨を降らせていた雲がまだ低空に残った状態でした。うみへび座γ星(尻尾の先)を見つけ、彗星を導入しました。

こんな街中からでも尾が1°以上写っており、良いコンディションなら2、3°以上に達するでしょう。条件が良い海外では素晴らしい尾が観察されており(たとえばこの画像とか、この画像とか、この画像など)、22日時点では尾の長さが6°を越えています。国内での通常環境では向こう10日ほどが限界です。観察・撮影チャンスは少ないと思いますが、機会があれば早起きしてぜひご覧ください。

20201122火星
宵側の予想外の晴れ間にもぬかりなく火星を観察。飛来する雲の隙間から何とか撮影できました(左画像)。でも流石にシーイングが悪すぎて極冠の存在すら分からない…。子午線湾が中央にあるはずですが、黄雲がかかっているのか淡いですね。キンメリアの南側あたりが明るく見えました。

視直径は16″角で、もう少接近時並です。私の機材と環境ではそろそろ観察終了時期なのでしょう。

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