アトラス彗星がエンゼルフィッシュ星雲へ、火星黄雲も一層広がる ― 2020/11/18
昨夜から今朝は一晩前よりシーイングが悪化、明け方にかけて透明度もガタ落ちでした。それでも向こう数日は曇りがちになる見込みだったため、「エンゼルフィッシュに啄まれそうなアトラス彗星(C/2020 M3)」を観察しておこうと粘ってみました。
あいにく夜半から雲が出始め露出が伸ばせませんでしたが、なんとか一緒の姿を写すことができました(左画像)。左下の赤く明るい星はベテルギウス。下中央右寄りの白く明るい星はベラトリクス。オリオンの両肩に相当する位置です。
街中からのエンゼルフィッシュ星雲はナローバンドなどのテクを駆使しないとなかなか撮れませんが、動いてしまう彗星が写野内にいるので迂闊には使えません。あまり技巧的なことをせずストレートにコンポジットしました。霞がかった空に負けず彗星が明るくて助かりました…。
時間は遡りますが、宵にはすっかりルーティーンとなった火星観察。黄雲が湧いている位置に合わせて時間を遅らせ二度観察しましたが、より中央に来た遅い時間(22時台)のほうはシーイングがボロボロでしたのでボツ。早い時間(20時台)のほうを右画像および下の展開図比較に掲載しました。
黄雲の南下は南緯60°付近で踏みとどまったようですが、16日晩には斑があったアルギュレ付近も昨夜は一様に広がりを見せていました。北半球の輝きは少し落ちたように見えましたが、雲が消えたわけではないようです。一番ショックだったのは子午線湾に黄雲による切れ目が入ってしまったこと。アリンの爪がひび割れしてしまったのか!?ビタミンA不足かな?
連続観察もそろそろ時間と天候の限界が近づいてきたけれけど、行く末が気になるところです。海外観測勢の写真でも眺めるとしましょうか。
あいにく夜半から雲が出始め露出が伸ばせませんでしたが、なんとか一緒の姿を写すことができました(左画像)。左下の赤く明るい星はベテルギウス。下中央右寄りの白く明るい星はベラトリクス。オリオンの両肩に相当する位置です。
街中からのエンゼルフィッシュ星雲はナローバンドなどのテクを駆使しないとなかなか撮れませんが、動いてしまう彗星が写野内にいるので迂闊には使えません。あまり技巧的なことをせずストレートにコンポジットしました。霞がかった空に負けず彗星が明るくて助かりました…。
時間は遡りますが、宵にはすっかりルーティーンとなった火星観察。黄雲が湧いている位置に合わせて時間を遅らせ二度観察しましたが、より中央に来た遅い時間(22時台)のほうはシーイングがボロボロでしたのでボツ。早い時間(20時台)のほうを右画像および下の展開図比較に掲載しました。
黄雲の南下は南緯60°付近で踏みとどまったようですが、16日晩には斑があったアルギュレ付近も昨夜は一様に広がりを見せていました。北半球の輝きは少し落ちたように見えましたが、雲が消えたわけではないようです。一番ショックだったのは子午線湾に黄雲による切れ目が入ってしまったこと。アリンの爪がひび割れしてしまったのか!?ビタミンA不足かな?
連続観察もそろそろ時間と天候の限界が近づいてきたけれけど、行く末が気になるところです。海外観測勢の写真でも眺めるとしましょうか。
今日の太陽 ― 2020/11/18
朝からよく晴れていますが、透明度がかなり低い空。青空と言うより白い空ですね。時々雲が通ります。
左は9:30過ぎの太陽。もう少し高くなってから再度撮影したのですが、シーイングは早い時間のほうがずっと良かったです。
一般に「高高度は正義」なのだけれど、気温が急変する時間帯に限っては急変前の低空のほうが写りが良かったりします。少なくとも私の環境での太陽観察では9時より遅くなるほど悪像ですね。
さて活動領域12781と12782は健在。12781は中央子午線を過ぎ、若干プラージュが見えます。12782の黒点もはっきりしているようです。なお12780が右端に沈んだ辺りにも明るいプラージュが見えています。プロミネンスは左サイドがにぎやかですね。特に左上のものは素晴らしいアーチ。とても淡いけれど同規模のものが右上リムにもありますよ。
左は9:30過ぎの太陽。もう少し高くなってから再度撮影したのですが、シーイングは早い時間のほうがずっと良かったです。
一般に「高高度は正義」なのだけれど、気温が急変する時間帯に限っては急変前の低空のほうが写りが良かったりします。少なくとも私の環境での太陽観察では9時より遅くなるほど悪像ですね。
さて活動領域12781と12782は健在。12781は中央子午線を過ぎ、若干プラージュが見えます。12782の黒点もはっきりしているようです。なお12780が右端に沈んだ辺りにも明るいプラージュが見えています。プロミネンスは左サイドがにぎやかですね。特に左上のものは素晴らしいアーチ。とても淡いけれど同規模のものが右上リムにもありますよ。
野口宇宙飛行士が搭乗するISSを見送る ― 2020/11/18
一昨日16日にファルコン9ロケットで打ち上げられた野口聡一宇宙飛行士が、新型宇宙船クルードラゴンによる国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングを果たしました。
野口さんが搭乗するISSは昨日辺りから日本各地で見えていますが、私のところから見やすいパスが本日夕方ありました。ちょうど夕空を飾る月・木星・土星の間を通過するため見晴らし良い場所で見送ろうと計画。ところが夕方になって雲が湧き始めてしまいました。それでも通過時刻前に一度徒歩で出かけたのですが、月も木星も見えない完全な曇り空となってしまったため断念して帰宅。万が一雲間があればベランダで眺めるプランBに変更。
洗い物などしながら、ふと気づくと定刻5分前。いそいでベランダに出ると月や惑星が見えているではありませんか!撮影はしないつもりだったけれど、つい欲が出て傍らにあったカメラを急いでセット、手動で何コマか撮影しました(左画像)。雲が多く濁った空ですが、どうにかエールを贈ることができました。野口さんが搭乗しているうちに、条件の良い日を見つけてまたチャレンジしようと思います。
野口さんが搭乗するISSは昨日辺りから日本各地で見えていますが、私のところから見やすいパスが本日夕方ありました。ちょうど夕空を飾る月・木星・土星の間を通過するため見晴らし良い場所で見送ろうと計画。ところが夕方になって雲が湧き始めてしまいました。それでも通過時刻前に一度徒歩で出かけたのですが、月も木星も見えない完全な曇り空となってしまったため断念して帰宅。万が一雲間があればベランダで眺めるプランBに変更。
洗い物などしながら、ふと気づくと定刻5分前。いそいでベランダに出ると月や惑星が見えているではありませんか!撮影はしないつもりだったけれど、つい欲が出て傍らにあったカメラを急いでセット、手動で何コマか撮影しました(左画像)。雲が多く濁った空ですが、どうにかエールを贈ることができました。野口さんが搭乗しているうちに、条件の良い日を見つけてまたチャレンジしようと思います。