火星に砂嵐発生、アトラス彗星はベラトリックスに接近2020/11/14

20201113火星
2日前に「まだまだ楽しい火星」と記事に書いたばかりですが、早速直後に「規模の大きな砂嵐が発生しているらしい」との情報が飛び込んできました。

どうやらオーロラ湾付近らしいのですが、日本からは見辛い位置(宵空早くに見ないと日周で東の縁に隠れてしまう)だったため、街中で視界が悪い我が家からは絶望的。2日経って少しずれたため、昨夕に観察場所を調整しつつ可能なだけ早く観察してみました。

左上画像は19:16前後の撮影。明るい帯状の黄雲らしきものが中央東西方向に伸びています。2本見えるようですね。この向きは衝のころ夜半前に撮っていたので、並べてみました(右下画像)。拡大率は統一していますから、見かけの大きさ比較もできます。

20201113火星比較
いかがですか、アルベド地形の一部が黄雲に隠されていますね。帯状の他にもやや明るい場所が何点か見受けられます。(これが砂嵐かどうかは不明。)時間をかけて観察したかったけれど雲が湧いてしまったので一旦終了。

砂嵐がここだけなのか、それとも今後あちこちに発生したり、2018年のように表面が見えなくなるほど全面展開するのか、もうしばらくは目が離せません。

20201113小惑星リュウグウ
その後雲が去り、星が戻りました。再悪化はなさそうだから、今度は小惑星リュウグウへ望遠鏡を向けます(右画像)。透明度がかなり悪かったためか写りが悪いですね。画像を見ると西向き移動成分がなくなったことが分かるでしょう。今後は東向き成分が増え、南南東に向かいます。

光度は今がほぼピーク。ただし赤緯がどんどん下がっているため高度が低くなるのが早まり、今後は急速に暗くなってゆくでしょう。探査機はやぶさ2のカプセル帰還まで20日余りとなりました。

いったん休憩後、オリオン座が南中した2時ごろからアトラス彗星(C/2020 M3)を撮影してみました。このところ拡大撮影ばかりだったから、今朝はオリオン中心の主要天体が分かる程度の写野にしてみました。彗星が明るいから、これでも写るはず。

下A画像には彗星を含み、ベテルギウスから三ツ星、大星雲あたりまで写っています。どこに何があるか分からなければ文字入りのB画像をどうぞ。街中の素撮りですから光害が凄まじかったため、画像処理である程度抑えてあります。バーナードループの明るい辺りも見えますね。アトラス彗星は16日明け方にベラトリックスからわずか20′角のところを通過、画像上部にうっすら見えるエンゼルフィッシュ星雲へと向かいます。

  • 20201114アトラス彗星(C/2020 M3)

    A.オリオン座を征くアトラス彗星
  • 20201114アトラス彗星(C/2020 M3)

    B.オリオン座を征くアトラス彗星(文字入り)


今日の太陽2020/11/14

20201114太陽
昨夜は気温がやや高く、重苦しいほど湿気がありました。機材が1時間でびしょびしょ…。夜が明けて乾燥させるにも時間がかかります。今日も快晴。やはり気温が高いまま推移しています。

20201114太陽リム
左は10:40過ぎの太陽。3つの活動領域はまだ残っていますが、北半球の12780はほぼリム近くなのでそろそろサヨナラでしょう。南半球は2ヶ所とも黒点が見づらくなつてきましたが、プラージュを伴って活発な様子を見せていますね。特に、右リムに近づいた12781では9時前にB7.3クラスのフレアが発生しています。近くに見えるプロミネンスもいい感じですね。