アトラス彗星の大写しに再挑戦2020/10/25

20201025ATLAS彗星(C/2020 M3)
昨夜から今朝にかけてよく晴れました。宵のうち通り雨があったので用意しかけていた機材を撤収するなどドタバタでしたが、21時以降は雲ひとつなくなってくれました。夜半前に火星を、明け方にはアトラス彗星(C/2020 M3)を観察できました。

まずアトラス彗星から掲載。一度2時前から撮影したのですが、どうも架台の調子が悪く、南中超えを待って再セッティング、夜明けまでかかって再撮影しました。放射冷却で夜半前から一気に4度も下がり、ピントも合わせ直しです。21日の撮影では写野外のゴーストで台無しになってしまいましたが、今回の大写しはうまくいったようです。

アトラス彗星は日々高度を上げ、光度も上がっています。もっと条件が良い場所で明るい光学系で撮ったらこの写野短辺に匹敵するくらいコマが広がっているはずですが、街中ではこんなもの。それでも十分大きいですね。(※この機材の写野はトリミング無しでおよそ50×30分角。左上画像は恒星移動ぶんトリミングしています。)コマに重なるように右向き細V字の尾が見えています。しばらく楽しむことができる彗星でしょう。

20201024火星
続いて夜半前の火星。雨上がりと急な冷え込みとでシーイングは安定しませんでした。23時台が一番落ち着いていましたが、それでもピント合わせができないくらい揺れています。

モニター越しに、最接近時より若干小さくなっているのが分かります。同じ設定で取り続けていると、惑星本体の大きさではなく周囲の余黒の広さが変わったことを感じ取れるんです。それでもまだ十分明るく大きいですね。

大シルチスやヘラス平原がよく見えています。北極側の雲はよく分かりませんでした。南極冠がますます小さい…。もう一ヶ月ほど追いかけてみようと思います。

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