小惑星リュウグウが見頃です2020/10/21

20201020小惑星リュウグウ
昨夕から今朝にかけ、とても良く晴れてくれました。湿気が多くて透明度が悪いのは目をつぶり、時間がかかる対象を中心にいくつか観察しました。

まず、いよいよ帰還が近くなった「はやぶさ2」と共に地球接近中の小惑星リュウグウ(162173/1999 JU3)。天馬ペガススの足元で南下を始め、17等台を脱して推定16.9等に突入しています。これから11月にかけてもう少し明るくなりますが、増加はせいぜい0.2等程度。つまり今が狙い所なのです(下図A参照)。地球最接近の頃や太陽に近い頃は逆に暗くなってしまうし、そもそも南半球の空に行ってしまうため日本から見えません。

夜半前はかなり白っぽい夜空でしたが、撮影するとはっきりした点像になりました(左上画像)。火星と一緒に地球に対して並走している(下図B参照)ため、移動速度は安定しています。地球への最接近は12月29日00:46UTごろで、距離は23.56LD(※LDは地球から月までの平均距離384400kmを1とした単位)。プラスマイナス100年の接近の中では5番目に近い距離です。最も近いのは2076年12月6日UTの4.06LDですから、長生きする方はお楽しみに。

ちなみに下C画像は昨夜の火星。シーイングが悪くて模様はあまり見えず…。この時点でリュウグウは火星の三分の一程度の距離にありました。

  • 小惑星リュウグウの光度変化

    A.小惑星リュウグウの光度変化
  • 小惑星リュウグウの軌道

    B.小惑星リュウグウの軌道
  • 2021020火星

    C.10月20日23:30頃の火星


夜半すぎには今月始めに山形県の板垣公一さんが発見したNGC514の超新星SN2020uxzを撮影(下D画像)。発見後どんどん明るくなっており、もう13等台に入っているとのこと。撮影中のモニターでもはっきり分かりました。

オリオンが高くなる頃には19日にも撮影したアトラス彗星(C/2020 M3)を長焦点で大写し。ところが誤算だったのは、写野のすぐ左下にうさぎ座ε星があったこと。私の普段使いの機材だと、写野近傍に4等以上の天体があると派手なゴーストが出てしまいます。せっかくの彗星の姿が台無し…。まぁこれはこれで面白いと自分を説得し、掲載しておきます。西向き(画像右方向)へ弱い尾が見えているのが分かるでしょうか?撮影中、オリオン群の群流星とおぼしきすばやい流れ星が印象的でした。

  • 20201021 SN2020uxz in NGC514

    D.SN2020uxz in NGC514
  • 20201021アトラス彗星(C/2020 M3)

    E.アトラス彗星(C/2020 M3)


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