衝を迎えた火星2020/10/14

20201013火星
昨夜もまた晴れ間が期待できない天気予報でしたが、実際は時折思い出したようにぽつり、ぽつりと星が見える雲間が通過していきます。ものは試しと機材を組み、深夜まで火星を待つことにしました。

23:20頃、10分ほどの撮影チャンスが訪れました。またすぐ次の雲が迫っていたので、入念にピントを合わせる暇もなく大慌ての観察と撮影。コマ数も最低限です。それでも気流が意外に落ち着いていて、今期撮影した火星像ではいちばん良い写りになりました。

確認できる地形は太陽湖からアリンの爪あたり。(右下図は星図ソフトGuideによる撮影時シミュレーション。)小さな極冠や北極側の青白い雲などもよく見えます。アルギュレ平地にある逆「の」の字模様は何だろう?

20201013-2320火星図byGuide
…毎日これくらいシーイングが良かったら、何年見ていても飽きないなあと感じました。この後日付が変わらないうちにベタ曇りとなって、もう回復しませんでした。

2020年7月6日の記事に書きましたが、本日14日8:26に火星が衝を迎えます。(※黄経基準の衝です。15日6:06などと書いてある資料は赤経基準の衝。)衝直前の火星は地球最接近時より視直径が0.75%程度小さいものの影がほぼ無くなり、光っている面積が最大となります。結果的に最接近時より0.05等ほど明るいのです。実に良いタイミングで観察できました。

今日の太陽2020/10/14

20201014太陽
朝から曇ってましたが空の三割ほどは青空があリ、時折太陽が顔をのぞかせました。でも天気は下り坂。午前中は外せない用事があったため、昼前に帰宅するなりすぐ太陽観察。

20201014太陽リム
左は11:40頃の太陽。真っ先に目に止まったのは左やや下リム沿いの明るいフレア。昨日までの太陽観測衛星STEREO画像からそろそろ見えるかなと期待してた部分です。13日16時JST頃からA/Bクラスのフレアが頻発するようになり、本日も12:15をピークとするA5クラスのフレアが出ました。まだ縁近くなのではっきり分かりませんが、黒点もあるようです。今後に期待しましょう。あ、でも下り坂なんだっけ…