台風になるかも知れない熱帯低気圧が発生 ― 2020/10/05
気象庁によると、昨日10月4日21:00に「台風になるかも知れない熱帯低気圧」が発生したとのこと。
左は発生から3時間経った5日0:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外波長の白黒画像です。オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の直径1000km円を表しています。既に日本に近いですね。
ほぼ停滞しているため進路の予報円はとても大きく、最も北寄りに進んだ場合は九州直撃、最も南寄りならフィリピン直撃という幅広さです。コロナ禍も収束していませんから、正常性バイアスに陥らず防災対策を怠らないようご注意ください。
【7:00追記】
ごく短時間の間に予報進路が大きく変化しました。下図6:00予報では南西諸島どころか関東直撃もあり得ますね。今後もどんどん変化すると思われます。気象庁から直接に最新予報入手を心がけてください。天気予報サイトやニュースサイトでも、いつまでも過去情報を出しっぱなしのところが多々あるのでご注意ください。絶対に「web検索機能」で台風予報・災害予報を閲覧してはなりません。
【10:30追記】
この熱帯低気圧は台風14号になりました。
2020年の台風14号が発生 ― 2020/10/05
気象庁が昨夜から「台風になるかも」と告知していた熱帯低気圧が、本日9:00に台風14号「チャンホン/CHAN-HOM」になりました。直前の台風13号発生から8日後、13号消滅から4日と18時間後の発生になります。
左は発生時の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、薄水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点線円は台風中心の直径1000km円を表しています。
進路予報によると、現在はゆっくり西進しているものの、数日後には日本の太平洋側のどこかへかなり接近、更に北進の力が働いてどこかへ上陸する見込みが強まりました。移動が遅く、予報進路の振れ幅がとても大きいため、太平洋側のどこへ到達してもおかしくない状況です。台風が遠くにいても豪雨などの被害を受けることがありますから、今後は最新の進路予報をこまめにチェックしてください。
今日の太陽 ― 2020/10/05
昨夕から雲が多く、ときおり小雨がぱらつくお天気。今日も昼過ぎまで同じ傾向でした。夕方ベランダに出ると、西空から青空がぐんぐん広がっているではありませんか。迷いましたが、活動領域12773がそろそろ見納めなので太陽観察することにしました。
左は16:20頃の撮影。高度はもはや10°台。変形が始まっていますが仕方ありません。右上リムぎりぎりに活動領域12773がありますが、どうにもはっきりしません。可視光ではまだ白斑が分かるようです。この領域に伴うプロミネンスは見当たりません。右下や左下リムに小規模プロミネンスが確認できました。低空のため露出を三倍にしなければならず、眠い画像なのはご愛嬌。今夜から明日は少しだけ晴れ間が期待できそうです。
左は16:20頃の撮影。高度はもはや10°台。変形が始まっていますが仕方ありません。右上リムぎりぎりに活動領域12773がありますが、どうにもはっきりしません。可視光ではまだ白斑が分かるようです。この領域に伴うプロミネンスは見当たりません。右下や左下リムに小規模プロミネンスが確認できました。低空のため露出を三倍にしなければならず、眠い画像なのはご愛嬌。今夜から明日は少しだけ晴れ間が期待できそうです。