2020年の台風8号が発生2020/08/22


20200822-0900jst台風8号
気象庁が21日21時に「台風になるかも知れない」と告知していた熱帯低気圧が、本日22日9:00に台風8号「バービー/BAVI」になったと発表がありました。直前の台風7号発生から4日後、7号消滅から2日と6時間後の発生になります。早いサイクルになってきましたね。

左は発生時の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点線円は台風中心の直径1000km円を表しています。

すでに8号は先島諸島に接近しており、今後はやや複雑な方向転換をしつつ、全体として北上してゆく見込みとのこと。またまもなく暴風域ができる見込みで、南西諸島付近では急激な天候悪化が見込まれるでしょう。お近くの方、どうかお気をつけて。

もう一つ気になるのが、四国・紀伊半島沖に停滞している「雲の渦」。なんだか“台風の骨格標本”みたいに感じませんか?私が記憶する限りでは19日頃から本州南岸付近に大きな2つの水蒸気渦があリ、そのひとつがこの低気圧に発達しました。(もう一方も小笠原諸島海域に緩やかな塊を作ってます。)気象庁の地上天気図では20日9:00発行分から記入されていました。

この低気圧が居座ってるため、関東から中部や近畿にかけて海上から大量の水蒸気が流れ込んでいるようです。それに応じるように、ここ数日は午前中から入道雲が発達し、雷やゲリラ豪雨が頻発してますね。暴風こそ吹かないけれど、こうした渦の動向は注意しなければいけません。

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