わずかな晴れ間に輝く惑星たち2020/07/24

20200724火星と秋の四辺形
昨夜は時折小雨が舞う天気でしたが、日付が今日になって薄明が始まる頃には雲がやや引いていました。屋外へ出ると雲のまにまに星が見え隠れしています。頭上に怪しく光る火星と秋の四辺形が確認できました。

なんとか撮影できないだろうかと簡易機材を持ち出し待っていると、随分雲が薄くなってくれました。四辺形と一緒の火星をパチリ(左画像)。確か春先には木星や火星と並んで南天に低く、我家の庭から見えない星の筆頭株だったはずなのに、いつのまに四辺形に並ぶくらい高く…。もう天の赤道より北に位置しています。拡大したら良像が期待できるというもんでしょう。(→参考記事

20200724金星とヒアデス&プレアデス
四辺形のうち火星に最も近いアルゲニブ(γPeg)から約4°西側には小惑星リュウグウがいます。今は20等と手が出せませんが、9月以降はアマチュアの望遠鏡でも射程内でしょう。いまから楽しみ。

すっかり白んできた東に目を向けると、雲がにじむほどギラギラ光る金星。実は玄関を開けて最初に見えたのがこの眩しい輝きでした。ちょうどヒアデス星団やプレアデス星団と縦並びになっていたので、こちらもカメラに収めておきました(右画像)。

このあとすぐ曇ってしまいましたが、毎日が灰色続きの空模様のなかで、こうしてひと時でも星空を堪能できるとは思っても見ませんでした。空に感謝。