スターリンク衛星群・第9グループを確認2020/06/16

20200616スターリンク衛星群
三日前の6月13日18:21JSTに打ち上げられたスターリンク衛星群(第9グループ)が今日夜明けの空を通過しました。

当地・茨城県は昨夜あちこちで雷雨が発生しており、宵から夜中にかけて竜巻注意情報が六回も発表されました。そのたびに防災無線が鳴り響き、ゆっくり寝るどころではありませんでした。一応屋外に出て空模様も確認しましたが、小雨が降る以外は特に強風が吹いたりしませんでした。

足早な雲や稲光が夜半過ぎまで残ったので衛星群は無理かなぁと思いつつ待っていると、2時台には時々月や火星、木星や土星が見え、少しずつ雲間が拡大しているようです。衛星の通過は3:39頃でしたが、当地ではもう「夜明け」近くの時間。航海薄明より空が明るくなっていますから予報光度2等台の衛星はほぼ見えません。でも打ち上げ直後で低軌道であることや、過去の経験からキラッと光るフレアを伴うことがあるため、カメラの傍らで雲間を注視していました。

20200616スターリンク衛星群
案の定、ベガよりずっと明るいフレアが確認できました。飛行経路に沿って並んで飛ぶ「スタートレイン」状態ではなく、固定された一ヶ所だけスポットライトが当たり、そこを次々と衛星が通過して光る“線香花火”的な見え方です(右画像)。二十数基数えたところで力尽きました…。

今年6月からの衛星群にはサンバイザーが取り付けられ、太陽による衛星の反射光を軽減できるるとのこと。ただし衛星が予定高度に達するまでバイザーを展開しないため、それまで明るい状態が続くと思われます。衛星を暗い塗装にする対処法(ダークサット)は長波長側であまり効果が得られなかったようですが、今度はどうなるでしょうね?まさかバイザー自体が反射して明るいといったアホな結果に終わりませんように…。

スターリンク衛星群は今月4日の第8グループ60基に続いて二回目の打ち上げとなり、さらに来週6月23日にも第10グループ60基が打ち上げられます。肉眼で見える3等星以上の数は280個弱。いっぽうスターリンク衛星群が一個も落ちていないとすれば今年6月中に600基近く空を飛ぶことになります。怒涛の打ち上げラッシュで、数だけなら文字通り「衛星コンステレーション(星座)」ができあがりつつあります。

コメント

トラックバック