小嶋正さんがいっかくじゅう座に突発天体発見2020/04/23

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4月21日宵、群馬県の小嶋正さんが突発天体を発見したとの連絡を星仲間の(の)さんからいただきました。場所はいっかくじゅう座。この時期は夕暮れとともに冬の大三角が西へ沈み始めます。おまけに我が家は西側に望遠鏡を設置しづらいため、確認撮影はなかなかしんどい。でも珍しく夕方から晴れ間が広がってきたので、頑張って撮影することにしました。

突発天体の発見時光度は12.8等。暗くなってなければ、ここ数日撮影してきた小惑星「1998 OR2」くらいの明るさです。小さな機材でも高感度・短時間露光ならなんとか写せるかもと考え、やってみました…が…。

丁寧に画像処理すると最微光星15等程度くらいまで取り出せましたが、どう探しても該当位置に14等より明るい星は見つかりません。(の)さんが同夜に撮影した確認画像では15.3等とのことで、あらためて自分の画像を見ると、星ともノイズとも見分けがつかない光がありました(左上画像・マーカーの位置)。一時的に増光したあと、急速に暗くなってしまったようです。こんなことがあるのですねぇ…。

20200423アトラス彗星(C/2019 Y4)
せっかく機材を出してあるので気を取り直し、北西に低くなってきたアトラス彗星(C/2019 Y4)もとらえてみました(右画像)。かなり淡くなってきましたが、まだ彗星の原形をとどめています。核がはっきりしませんが、分散してきてたのでしょう。大きな天文台で撮った画像を見ると、複数の核が見えているようです。

大彗星にはなりませんでしたが、どこまでしぶとく残っているか追い続けるのも面白そう。