星はすばる。ゆふづつ。2020/04/04

20200403金星とすばるの大接近
昨日午後から出てきた雲や風は夕方も続き、宵空に金星が輝きだす時間はままならない状況でした。薄明が終わる頃には風が弱まり、所々に雲が薄い場所もあります。思い切って機材を組み、金星とすばるの接近を撮影することにしました。

肉眼でも金星に光環が見える状態だったので、すばるはほとんど分かりません。2日夕方に試してみて青い星雲までは写らないことが分かったのでフィルターを外し、暗い星まで写すことも諦め、極めてシンプルな多段階露光で撮影しました。写りは昨日より悪いけれど、双眼鏡で見た感じに近い画像に仕上がりました(左画像)。金星がもう星団の一員と言って良いほど近いですね。このあとすぐ曇ってしまったので間一髪。夜中にはガッツリ雷雨に!…。計算上の最接近は本日4月4日ですが、残念ながら時刻が朝7時のため日本からは見えません。夕方にはほんの少し離れつつある光景が見えるでしょう。

そうそう、気になったのですが、こんな素晴らしい天文現象なのに国立天文台の「ほしぞら情報」をはじめ、この接近を紹介している情報がとても少ないです。天体接近というと月や惑星、1等星ばかり取り上げられるので、隠れた名シーンがほんとうに隠れてしまってもったいない…。

古典の時間に「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。」と習っても、受験に使われるだけ。そんなのは学びでも知識でも何でもない。天文ファン以外の大部分の方々が実際に空を見上げて美しさを感じる機会はほぼ無いでしょう。まして今宵に「すばる」と「ゆふづつ」が逢瀬を楽しんでるなんて想像もしてないでしょう。スーパームーンのような新時代の横文字ばかり持て囃すのが悪いとは言わないけど、「すばる=プレアデス星団」「つりがねぼし=ヒアデス星団」「かいばおけ=プレセペ星団」などは東京でも見えるのですから(都内に勤めてた私自身が肉眼で確認済み)、今回のように日本人の美意識を呼び覚ますような素敵な現象を忘れずに取り上げて欲しいと思います。

参考:
いよいよ宵空で金星とすばるがランデブー(2020/04/03)
夕空高い金星に月とすばるが近づく(2020/03/27)

今日の太陽2020/04/04

200404太陽
昨夕から今朝にかけて、曇り時々晴れ、のち雷雨、のち曇り時々晴れ、と目まぐるしい変化でした。二十四節気の「清明」を迎えた今日は朝から良い天気です。

200404太陽リム
左は9:40頃の太陽。活動領域12759がだいぶ中央寄りになりました。黒点も東西に分かれて2群あるようです。プロミネンスは左下リムのものがまだ続いてますが、これはもう足元が光球内に入ってますね。

昼時点で昨日より風は弱いのですが、遠くが霞んでいます。晴れていても150km先の富士山が見えない日々が続いています。(追記・午後は風が強くなり、風速6m/s越えとなりました。)