昨夕まで吹き荒れていた風も夜半前には止んで、安定した晴れ間がやって来ました。相変わらず春霞に包まれていましたが、それでもここ数日の中で少しだけ透明度が高く感じられます。

早い時間から一晩中アトラス彗星（C/2019 Y4）が観察できるため、なるべく空の高いところで狙ってみました。左画像は約1.5時間の露出ですが、南東（左下）に向かう尾がとてもしっかりしています。コマの縁まで届いているようです。

8cmでも見えるよと教えてくださった方がいらっしゃったので、試しに8cm双眼鏡で見てみたら本当に見えました。ただし街中なのでとても淡い像です。彗星を見慣れてないと全く分からないでしょう。光害が少ない場所ならしっかり見えそうです。次の満月期を過ぎた頃にはもう肉眼彗星になりそうですね。

接近していたM81&M82ともそろそろお別れ。一緒の記念撮影をしてあげました（右画像）。今日21日の夜もまだこの画角に入っていますが、銀河と彗星とがかなり写野の縁に寄ってしまいます。17日から何度かこの光景を撮ってきましたが、映えるスリーショットもこれで最後かと思うと少し寂しくなりました。

新月期かつ空高く彗星が輝く今が一番観察に良いと思います。彗星が明るくなるのを待たないでどんどん目を向けてくださいませ。

参考：
アトラス彗星（C/2019 Y4）に関係する記事（ブログ内）