群馬の小嶋さんが突発天体発見、アトラス彗星も増光中 ― 2020/02/21
新月期が近づいたのに、春を前にお天気は安定しません。昨夕から今朝にかけても雲が多く、星空はあまり見えませんでした。たまに雲の隙間が訪れるような時間もあったため、撮影したい天体があったので機材をセットして待つことにしました。
19日夜に群馬県の小嶋正さんがふたご座に14.2等の突発天体を発見したそうです。まずはこれを撮影するため夜半頃から晴れ待ち開始。雲間に時々見えるふたご座を撮りつなぎ、なんとか画像を得ました(左画像)。やや青白い星でしょうか。星仲間のmeinekoさんによれば矮新星ではないかとのこと。 なお左画像右寄りの明るい星はふたご座τ星です。
お次は星仲間の(の)さんからの情報で、アトラス彗星(C/2019 Y4)が急増光しているとのこと。位置を調べると北斗七星のそばにあるNGC3718近くを通過中。せっかくなのでエンカウントしてる構図で両方いっぺんに撮ってみました(下A・B画像)。
大きく腕を伸ばし、中央には太い暗黒帯が横切るNGC3718。その西側を北上するアトラス彗星。彗星は14等ほどで思ったほど明るく感じませんでしたが、淡い緑のコマがとても大きいために全光度が明るいのだろうと思われます。予報ではまだ16等以下だったため完全にノーマーク、このアウトバーストは予想外でした。
度々雲に遮られましたが、うまい具合に1時間ほど影響が少ない時間があったため彗星も銀河も写し撮ることができました。でも透明度が落ちており画像のコントラストが弱くなったのは残念。アトラス彗星は夏前にかけて肉眼彗星になる予報が出ています。そのころ日本からは見えなくなりますが、ゴールデンウィーク過ぎに北西の空で低くなるまでは追いかけられそうです。ぜひ望遠鏡を向けてみてください。
このあと岩本彗星(C/2020 A2)や、夜明けに集う火星と星雲星団たちも…と考えていましたが、すっかり曇ってしまいました。
参考:
アトラス彗星(C/2019 Y4)に関係する記事(ブログ内)
19日夜に群馬県の小嶋正さんがふたご座に14.2等の突発天体を発見したそうです。まずはこれを撮影するため夜半頃から晴れ待ち開始。雲間に時々見えるふたご座を撮りつなぎ、なんとか画像を得ました(左画像)。やや青白い星でしょうか。星仲間のmeinekoさんによれば矮新星ではないかとのこと。 なお左画像右寄りの明るい星はふたご座τ星です。
お次は星仲間の(の)さんからの情報で、アトラス彗星(C/2019 Y4)が急増光しているとのこと。位置を調べると北斗七星のそばにあるNGC3718近くを通過中。せっかくなのでエンカウントしてる構図で両方いっぺんに撮ってみました(下A・B画像)。
大きく腕を伸ばし、中央には太い暗黒帯が横切るNGC3718。その西側を北上するアトラス彗星。彗星は14等ほどで思ったほど明るく感じませんでしたが、淡い緑のコマがとても大きいために全光度が明るいのだろうと思われます。予報ではまだ16等以下だったため完全にノーマーク、このアウトバーストは予想外でした。
度々雲に遮られましたが、うまい具合に1時間ほど影響が少ない時間があったため彗星も銀河も写し撮ることができました。でも透明度が落ちており画像のコントラストが弱くなったのは残念。アトラス彗星は夏前にかけて肉眼彗星になる予報が出ています。そのころ日本からは見えなくなりますが、ゴールデンウィーク過ぎに北西の空で低くなるまでは追いかけられそうです。ぜひ望遠鏡を向けてみてください。
このあと岩本彗星(C/2020 A2)や、夜明けに集う火星と星雲星団たちも…と考えていましたが、すっかり曇ってしまいました。
参考:
アトラス彗星(C/2019 Y4)に関係する記事(ブログ内)