美しい月面X&LOVEが楽しめました ― 2020/02/02
2月最初の宵は上弦少し前の月夜でした。冴え渡った夜空に輝く月の表面には月面Xや月面LOVEの文字が浮かび上がり、最高の観察日和。晴れた地方の方々はお月様を楽しむことができたでしょうか?
月面Xが見頃を迎えたのは20:20頃。そして月面LOVEの四文字が出そろったのも正に同じ時刻。高度も十分高く、今年夜間に見える月面Xとして最高の条件だったのです。こんなこと滅多に起きません。
左に20:20ごろ撮影した月の画像を大サイズで用意しました。シーイングはあまり良くありませんでしたが、たくさんスタックしてなんとか鑑賞に堪えられるよう調整しました。色調はミネラルカラーです。月面散歩をしながら、地質の微妙な色の違いをお楽しみください。
欠け際なので暗いですが、Xはもちろん、LOVEの四文字もクリアに出そろっています。ついでに、月面グーも見えていますよ。ノーヒントで探してみてくださいね。
月面Xが見頃を迎えたのは20:20頃。そして月面LOVEの四文字が出そろったのも正に同じ時刻。高度も十分高く、今年夜間に見える月面Xとして最高の条件だったのです。こんなこと滅多に起きません。
左に20:20ごろ撮影した月の画像を大サイズで用意しました。シーイングはあまり良くありませんでしたが、たくさんスタックしてなんとか鑑賞に堪えられるよう調整しました。色調はミネラルカラーです。月面散歩をしながら、地質の微妙な色の違いをお楽しみください。
欠け際なので暗いですが、Xはもちろん、LOVEの四文字もクリアに出そろっています。ついでに、月面グーも見えていますよ。ノーヒントで探してみてくださいね。
愛知の山本稔さんが新星候補天体を発見 ― 2020/02/02
星仲間の(の)さんからの情報で、愛知県の山本稔さんが1月31日明け方、いて座に11.5等級の新星候補天体を発見したとのこと。「いて座!?」と耳を疑いました。いて座と言ったら、ほんの1月前に太陽がいたところです。まだ太陽に近すぎるのでは…?そう思って位置を調べたところ、案の定天文薄明開始時でも高度10°に届きません。しかも天の川の中…。そんな位置に11等発見とは恐れ入りました。
撮影したいけれど自宅庭では全く見えない低さですから、機材を抱えて徒歩で見晴らし良い所へ。200mm程度のレンズを精度良くガイド撮影しなくては低空の微光星など写りません。荷物はそれなりの重さになり、障害を持つ身にとって苦労の連続でした。
それはともかく、天文薄明開始前になんとかセッティングを終えました。M8(干潟星雲)からたどれる位置のため、M8をフレームインして撮影。ところが薄明開始後もしばらくは新星候補天体が遠方の林に邪魔される位置。やっぱり低すぎてダメなのか…。不安を抱えつつも撮影を続け、次第に明るくなる空との追いかけっこです。どうにか撮影できたのが左画像。暗いけれどしっかり写ってくれました。
左サイドから下サイドにかけて広範囲の黄色いモヤモヤが天の川(銀河中心部付近→2019年4月16日記事参照)。画像上方向が天の北方向なので、左下側が地面側です。ズーム画像を貼って誤魔化してますが、地面側に林の影が写ってます。低空の微光星は上空より気象条件の影響を大きく受けます。今朝は透明度が良くて助かりましたが、発見した山本さんもこうした低空ならではの苦労を味わいながらの発見だったのだろうと思うと頭が下がります。山本さんは去年8月17日に発見されたさそり座新星(V1707 Sco)の際、5名の日本人独立発見者のお一人でもありますね。この新星もかなり低かった…。
昨夜から今朝にかけては安定した晴れ間でした。宵の月撮影後から上記の明け方撮影までたっぷり時間があったので、夜半ごろからNGC3463とNGC5371の超新星候補天体(板垣さん発見)を再撮影。1月31日の撮影は雲が多すぎて不完全燃焼でしたが、今回はしっかり露出できました(下A・B画像)。双方の超新星候補天体ともはっきり輝いていました。
撮影したいけれど自宅庭では全く見えない低さですから、機材を抱えて徒歩で見晴らし良い所へ。200mm程度のレンズを精度良くガイド撮影しなくては低空の微光星など写りません。荷物はそれなりの重さになり、障害を持つ身にとって苦労の連続でした。
それはともかく、天文薄明開始前になんとかセッティングを終えました。M8(干潟星雲)からたどれる位置のため、M8をフレームインして撮影。ところが薄明開始後もしばらくは新星候補天体が遠方の林に邪魔される位置。やっぱり低すぎてダメなのか…。不安を抱えつつも撮影を続け、次第に明るくなる空との追いかけっこです。どうにか撮影できたのが左画像。暗いけれどしっかり写ってくれました。
左サイドから下サイドにかけて広範囲の黄色いモヤモヤが天の川(銀河中心部付近→2019年4月16日記事参照)。画像上方向が天の北方向なので、左下側が地面側です。ズーム画像を貼って誤魔化してますが、地面側に林の影が写ってます。低空の微光星は上空より気象条件の影響を大きく受けます。今朝は透明度が良くて助かりましたが、発見した山本さんもこうした低空ならではの苦労を味わいながらの発見だったのだろうと思うと頭が下がります。山本さんは去年8月17日に発見されたさそり座新星(V1707 Sco)の際、5名の日本人独立発見者のお一人でもありますね。この新星もかなり低かった…。
昨夜から今朝にかけては安定した晴れ間でした。宵の月撮影後から上記の明け方撮影までたっぷり時間があったので、夜半ごろからNGC3463とNGC5371の超新星候補天体(板垣さん発見)を再撮影。1月31日の撮影は雲が多すぎて不完全燃焼でしたが、今回はしっかり露出できました(下A・B画像)。双方の超新星候補天体ともはっきり輝いていました。
今日の太陽 ― 2020/02/02
朝からよく晴れています。今年は1月より2月のほうが冬らしい感じがするのはなぜだろう…?日中は少し風が強まりましたが、ここ数日の強風ほどではありません。先週までの天気予報では今週絶望的だったのに、今週の天気予報は快晴続きに転じました。
左は11:20前の太陽。活動領域12757は右リムに到達しました。まだ明るく見える部分が確認できますね。プロミネンスは右上リムのものが目立っています。
明日は節分。ここ100年ほど2月3日と2月4日のどちらかだった節分は1984年2月4日を最後にずっと2月3日が続いていました。(※節分は日付固定の雑節ではなく、毎年の計算で変動がある立春の前日という決まりです。)その連続記録も今年でおしまい。来年2021年から2月2日というパターンが入り込んでくるのです。あくまで現在の暦表計算上の話ですが、これは閏日除外となる2100年の前年まで続く予定。その後再び2月4日が入るパターンが戻ってきます。節分ならではの豆知識ですね。おっと、先々の話をしてると鬼に笑われますな…。
左は11:20前の太陽。活動領域12757は右リムに到達しました。まだ明るく見える部分が確認できますね。プロミネンスは右上リムのものが目立っています。
明日は節分。ここ100年ほど2月3日と2月4日のどちらかだった節分は1984年2月4日を最後にずっと2月3日が続いていました。(※節分は日付固定の雑節ではなく、毎年の計算で変動がある立春の前日という決まりです。)その連続記録も今年でおしまい。来年2021年から2月2日というパターンが入り込んでくるのです。あくまで現在の暦表計算上の話ですが、これは閏日除外となる2100年の前年まで続く予定。その後再び2月4日が入るパターンが戻ってきます。節分ならではの豆知識ですね。おっと、先々の話をしてると鬼に笑われますな…。