下弦側のミネラルムーン2019/12/19

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曇りや雨の日が続き、なかなか星空を楽しめない日が続きます。夏から秋にかけても晴天率が落ちていましたが、このまま冬まで続くのでしょうか?地球が暖まって中緯度の曇り空が増えたら地上で星を見ることもできなくなり、天文業界は総崩れ…。一年で数日程度しか晴れないことの趣味に何十万円、何百万円もお金をかけられる方は少ないでしょう。天文業界の総力を挙げて気候変動対策に取り組むべきですね。

さておき、数日前に撮影しておいた月面の画像をようやく仕上げることができたので掲載します。このところずっと研究を続けている「ミネラルムーン色調」によるものです。左は12月15日2時過ぎの撮影で、太陽黄経差は約211.72°、撮影高度は約71.9°、月齢18.11。また右下は翌日16日2:45過ぎの撮影で、太陽黄経差は約224.25°、撮影高度は約72.8°、月齢19.09。両方とも70°を越す天頂近くで撮影できたことはありがたいです。

なるべく色調を統一させたかったけれど、どうやっても合いません。何種類も処理フローを考えて試しましたが、そのうち疑問が湧いてきました。「もともと、色が違うのではないか?」…つまり、位相によって見えている色が変わっているのではないか、そう感じたのです。

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特に明暗境界付近から月面太陽高度20°付近にかけての地域や光条は色や明るさが極端に変わります。(※絶対的な明るさが変化するのは当たり前ですが、そのことではなく、周囲に対する相対的明るさ…目立ちっぷりが変わります。)センサー感度が線形ではない、ブラックボックス化しているカメラの内部処理(特に暗部のラチチュードをどうしてるか)、それをモニター越しに見ている肉眼の特性…等々、ややこしい部分も関わってくるでしょう。

色調を統一するアルゴリズムが定まっていない状況ですから、こんなことを言えた義理ではありませんが、どうにも位相・太陽方向・観察者の方向などによって複雑に変化しているかも知れないと思われます。撮影コンディションや機材状態も完全に一定ではないのですが、それだけでは説明できない何かが潜んでいそう…。月面の色は奥が深いですね。

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