月夜でも尾が長いパンスターズ彗星2019/12/16

20191216パンスターズ彗星(C/2017T2)
昨日は暖かい一日でしたから、夜に透明度が悪くなりました。夜半過ぎからは薄雲が出始め、3時頃にはかなりの雲量。月があったので透明度の悪さが輪をかけて強調されてしまいました。それでも明るいふたご群の流星が飛んでいたのには驚かされます。

ちょうどパンスターズ彗星(C/2017T2)が明るい散開星団NGC1528のそばを通過する絶好のタイミング。日付が変わった頃に望遠鏡を向けてみました(左画像)。

20191216パンスターズ彗星(C/2017T2)
彗星はすでに10等より明るくなっていると思われます。星団とのコントラストが良いですね。1時間も露出すると彗星が動いてしまうため、彗星と恒星とを両方固定したコンポジット仕上げです。これによって彗星の淡い尾が消えてしまうため、別途彗星のみ切り出してみました(右画像)。縮尺は左上画像とほぼ一緒です。尾の長さを測ったら10′角近くありました。街中+月光下の撮影でもこんなに長く伸びているのですね。

パンスターズ彗星はまだまだ明るくなりますから、これからも心躍るシーンが期待できそうです。

今日の太陽2019/12/16

20191216太陽
朝のうち曇っていましたが、日が高くなると快晴に転じました。今日は風が無いようです。

20191216太陽リム
左は10:30前の太陽。活動領域はありません。プロミネンスも左下リムの小さなものだけのようです。ずいぶんと低調期が続きますね…。