宵空の美しい月、明るい新天体も出現2019/10/31

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昨夕は色々撮影したい目標があったけれど、日没前から雲が多くなり、一時太陽すら朧になってしまいました。それでもわずかな晴れ間を見つけて、2シーンの撮影を行いました。

まず、29日宵に発見された突発天体。コンビで新天体捜索を行っている九州の西山浩一さんと椛島冨士夫さんによる発見だそうで、静岡県の西村栄男さん、金子静夫さんも独立発見しています。なお先行してASASSNが既に発見していたようです。

左画像は天文薄暮終了頃の撮影で、一面雲の中から何とかファインディングして撮ったもの。近くに散開星団M26があったので、一緒のフレームに収めました。たて座ですから本来は天の川の星がビッシリあるはずですが、とにかく雲が多すぎて、ここまで取り出すだけでも精一杯でした。この天体はかなり明るく、発見時点で9等台、1日経った昨夜は8等台前半まで増光しているようです。星仲間の(の)さん情報によれば古典新星のタイプと確認されたとのことです。明るい天体ですから、宵空で望遠鏡を向けることさえできれば簡単に観察/撮影できます。暗くならないうちにぜひ挑戦してください。

20191030夕空の月
時間は前後しますが、突発天体撮影の前、まだ明るい内に見ておきたかったのが「月・金星・水星の接近」です。金星と水星はここ数日近くに並んでいますが、これに29日から月が加わっていたのです。火星は明け方にまわってしまいましたが、11月2日まで水・木・金・土・日・月の『曜日星』が夕空の見かけ幅65°以内に勢揃いしてるんですよ。これはかなりの密集度です(→アーカイブ「多天体の接近現象」参照)。いっぺんに見えなくても良いなら、太陽西側の火星まで含めて離角90°未満。ある意味すごい事です。

残念ながら昨夕は雲が多かったため、金星も水星も全く見えませんでした。月齢2.2の月のみ何とか見えたので、夕焼け雲と一緒に撮影しました(右画像)。秋の宵を飾る細い月は、ススキの枯葉とか葉っぱを落とした枯れ枝にも見え、もの悲しさを覚えます。これから日に日に大きくなり、11月4日に上弦、12日には満月を迎えます。

三の月(旧暦10月10日夜の月/十日夜)を祭る風習が残る地方は少ないかも知れませんが、豊穣に感謝し、今年起こった日照りや水害などの厄払いをする気持ちがあるのでしたら、ぜひ11月6日夜に月を拝んでくださいね。(→「十日夜」当日の月は11月7日記事参照。

参考:
夕空に並ぶ惑星たちと月(2018/08/17)
曜日の星々の、特別な一週間(2018/07/19)
夕空で金星と水星が最接近しました(2018/03/04)
月・金星・木星の接近はなかなか起こらない(2017/11/17)
金星はなかなか火星に接近しない!?(2016/11/23)
超豪華な夜明けの「月火水木金土」(2016/02/05)




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