アフリカーノ彗星が見頃です ― 2019/09/24
明け方の月が小さくなってきましたが、ちょうど頃合い良くアフリカーノ彗星(C/2019W2)がピークを迎えています。
昨夜から今朝にかけて天気が良かったのですが、夜半前まで強い風が残りました。でも急速に弱まると判断して機材を準備、四つの彗星を観察しました。天頂付近で次々と南中を迎えるアフリカーノ彗星(C/2019W2)、アサシン彗星(C/2018N2)、マクノート彗星(260P)、そして、明け方東の低空で話題を振りまいているボリゾフ彗星(C/2019Q4)です。このうちボリゾフ彗星は本日中に処理が間に合わないので明日以降の記事に先送りする予定です。(→追記:25日記事に掲載しました。)
アフリカーノ彗星は今月28日ごろ地球にもっとも近くなり、ここ数日が一番明るく見えます。左上画像のように移動がものすごく速く、長焦点の望遠鏡ではひとコマ1分刻みで撮影しても間延びしてしまいました。また想像以上にコマが大きく広がっています。良い意味で予想を裏切ってくれるのは楽しいですね。
アサシン彗星とマクノート彗星(下画像)も尾がすらりと伸び、いかにもダストリッチの彗星らしい格好のいい形です。尾の長さと移動方向まで考えてしっかり構図を決めないと、下画像のようにレイアウトに失敗しますのでご注意。これらの三つの彗星が立て続けに楽しませてくれる贅沢な時間でした。向こう二週間ほどは月明かりの影響がありませんので、見頃なうちにぜひご覧になってください。
昨夜から今朝にかけて天気が良かったのですが、夜半前まで強い風が残りました。でも急速に弱まると判断して機材を準備、四つの彗星を観察しました。天頂付近で次々と南中を迎えるアフリカーノ彗星(C/2019W2)、アサシン彗星(C/2018N2)、マクノート彗星(260P)、そして、明け方東の低空で話題を振りまいているボリゾフ彗星(C/2019Q4)です。このうちボリゾフ彗星は本日中に処理が間に合わないので明日以降の記事に先送りする予定です。(→追記:25日記事に掲載しました。)
アフリカーノ彗星は今月28日ごろ地球にもっとも近くなり、ここ数日が一番明るく見えます。左上画像のように移動がものすごく速く、長焦点の望遠鏡ではひとコマ1分刻みで撮影しても間延びしてしまいました。また想像以上にコマが大きく広がっています。良い意味で予想を裏切ってくれるのは楽しいですね。
アサシン彗星とマクノート彗星(下画像)も尾がすらりと伸び、いかにもダストリッチの彗星らしい格好のいい形です。尾の長さと移動方向まで考えてしっかり構図を決めないと、下画像のようにレイアウトに失敗しますのでご注意。これらの三つの彗星が立て続けに楽しませてくれる贅沢な時間でした。向こう二週間ほどは月明かりの影響がありませんので、見頃なうちにぜひご覧になってください。
夜明けの月と反薄明光線 ― 2019/09/24
明け方まで彗星撮影をしていたのですが、ふたご座に輝く夜明けの月が余りに美しく、撮影の合間に別の望遠鏡を組み立て、お月見を堪能しました。
左は4:40前の撮影で、太陽黄経差が約291.49°、撮影高度が約55.3°、月齢24.38です。虹の入り江は日が暮れようとしており、アリスタルコスの輝きやケプラーの光条も暗く感じます。グリマルディが随分大きく見えるなぁと思ったら、今朝の秤動は真東方向にずれていたのでした。また、月の裏側に位置するオリエンタレ盆地の一部が左やや下リムギリギリに見えています。リムが凹んでいるようにも見えますね。
もう空は白み始めていましたので、機材を片付けに取りかかりました。時々空を見ると青空ではなく薄ピンク色に染まってきたので、透明度が落ちているんだなと分かりました。何度目か仰ぎ見たとき、そのピンク色の部分がベルト状になっていることに気がついたのです。片付けていた手を止めてしっかり見渡すと、とてつもなくはっきりした薄明光線・反薄明光線が見えていました。
一通り機材を片付けてから写真に残そうと思いましたが、二台の望遠鏡であたふたする内に東側はかなり明るくなってしまいました。やむなくベランダに駆け上がり、西側を撮影(右画像)。反薄明光線が西へ収束する様子がはっきり分かりますね。
東の低空がどうなっているか、住宅密集地である我が家からは見えません。きっと空に長い影を伸ばすほどの、背の高い雲があったのでしょう。
参考:
アーカイブ:月の形(黄経差288度以上、324度未満)
左は4:40前の撮影で、太陽黄経差が約291.49°、撮影高度が約55.3°、月齢24.38です。虹の入り江は日が暮れようとしており、アリスタルコスの輝きやケプラーの光条も暗く感じます。グリマルディが随分大きく見えるなぁと思ったら、今朝の秤動は真東方向にずれていたのでした。また、月の裏側に位置するオリエンタレ盆地の一部が左やや下リムギリギリに見えています。リムが凹んでいるようにも見えますね。
もう空は白み始めていましたので、機材を片付けに取りかかりました。時々空を見ると青空ではなく薄ピンク色に染まってきたので、透明度が落ちているんだなと分かりました。何度目か仰ぎ見たとき、そのピンク色の部分がベルト状になっていることに気がついたのです。片付けていた手を止めてしっかり見渡すと、とてつもなくはっきりした薄明光線・反薄明光線が見えていました。
一通り機材を片付けてから写真に残そうと思いましたが、二台の望遠鏡であたふたする内に東側はかなり明るくなってしまいました。やむなくベランダに駆け上がり、西側を撮影(右画像)。反薄明光線が西へ収束する様子がはっきり分かりますね。
東の低空がどうなっているか、住宅密集地である我が家からは見えません。きっと空に長い影を伸ばすほどの、背の高い雲があったのでしょう。
参考:
アーカイブ:月の形(黄経差288度以上、324度未満)