にせ月面K?2019/09/20

20190919月
月面Kという文字地形のことは噂に聞いていましたが、何となく右耳から左耳へ抜け、そのまますっかり忘れていました。19日明け方に月を見たとき、欠け際をチェックしていてK型のように見える場所があったので、「あぁ、これのことか」と思い出した次第(左画像)。

その後にどなたか他の方が見ていただろうかとブログを徘徊したところ、さっそく「鹿角平天文台通信」および「上杉蒼太の鉄道&天体観測日記」に撮影画像がありました。ところがいずれも17日夜の撮影です。おかしい…1日違うぞ…。

あらためて比較すると、全く別の「K」でした。他の方の撮影はいずれもReichenbachクレーター付近、対して私が見たのはWohlerクレーター付近。Kの大きさも全く違います。私のほうはどちらかというとギリシャ文字の「κ」に近くて小さい。

まぁそんな経緯があり、月面Kの日照カレンダーをアーカイブに加えましたのでご利用ください。(→右サイドメニューの「月面の観察」からどうぞ。)過去画像をしらみつぶしに調べ、見える条件を絞り込みました。大雑把には満月の三日後あたり(下弦側)に出現し、30年間の計算集計では「月齢17.44から18.78」、「太陽黄経差212.61°から230.03°」にばらけます。やや光が当たりすぎですが、比較的良条件と思われる二例を下A・B画像に示しました。またC図は月面Kを形作る地形を真正面から見た地図です(NASAの公開するLOLA標高データを使用し自作プログラムで描画)。

Kの各棒がクロスするあたりで一番高い場所を基準点にした場合、月面での太陽高度が概ねプラス1.2°からマイナス0.2°の間にKの形がはっきりするようです。まだまだ観察例が乏しいため、見えなくなる境界条件がはっきりしません。ぜひ多くの方に確認していただきたいですね。

  • 20141110月

    A.2014年11月10日の月面K
  • 20160128月

    B.2016年1月28日の月面K
  • 月面Kチャート

    C.月面K付近の地形図


【9月21日追記】
8月18日に月面北極を観察した際、ついでに写していたラングレヌスからペダヴィウス付近の明暗境界拡大画像に、まだ明るい頃の月面Kが写っていました。下画像D・Eに薄いマゼンタ色を付けて掲載しておきます。参考までに画像を撮影した1:07頃の月面Kにおける太陽高度は14.39°(西側=日没側)です。

  • 20190818ペダヴィウスと月面K

    D.ペダヴィウスと月面K
  • 20190818ペダヴィウスと月面K

    E.ペダヴィウスと月面K(文字付き)


今日の太陽2019/09/20

20190920太陽
昨夜は宵のうち星が見えたものの、次第に雲が厚くなってしまいました。秋彼岸入りを迎えた今日はゆっくり晴れ間が広がり、朝のうちに太陽を観察できました。ただ、また夜には曇ってしまう予報で、連休中は雨が続きそうです。

20190920太陽リム
左は10時過ぎの太陽。活動領域はありません。昨日から見えている左下のプロミネンスは一段と大きくなり、秋を飾るススキの群落を思わせます。右上や右下にもプロミネンスが見えますね。

夜の気温は20度を大きく下回る様になり、さすがにシャツ1枚で外に出るのが寒くなってきました。様々な秋虫の声が実に心地よいです。