夜明けの月と国際宇宙ステーション2019/08/27

20190827_30907月
そろそろ新月期。明るくなっているはずの彗星たちも気になります。昨夜から今朝にかけて晴れを期待していましたが、残念ながら雲が多過ぎました。時々思い出したように数十分ほど晴れますが、そんな短時間では目で星座を眺めるだけで精一杯。

ところが、薄明が始まった頃から急に晴れだし、登っていた月がとても綺麗に見えました。気持ちがそそられ、いったん片付けた機材をもう一度組み直し、月撮影を楽しむことができました。ちょうどアーカイブのこの位相はまだ良像が撮れていませんでしたからナイスタイミングです。

左画像は3:20頃の撮影で、太陽黄経差309.07°、撮影高度26.1°、月齢は25.63です。低空でモヤもありましたが、通常の3倍コンポジットしたことで、かつて無いほど画質が良くなりました。南はシッカルド、ワルゲンチン、ナスミス(ナスミス式望遠鏡のナスミス)、フォキリデスあたりがはっきり分かり、北は鍋の蓋のようなピタゴラスやバベジ、パスカルあたりまで見えます。ちょうど秤動のおかげで西端あたりが手前に来てますから、月面A地形付近にあるリッチョーリ、ヘディン、そして西端から光条を伸ばすグルーシコも確認できます。このあたりは見えるチャンスがなかなかないので貴重ですね。下弦位相のリュンカー山も見えてますよ。

さて、22日に国際宇宙ステーションへ向けて打ち上げられたソユーズ・無人宇宙船MS14が、24日に予定していたドッキングに失敗とのニュースが流れ、心配していました(→JAXA資料参照)。調べると翌25日明け方に見えると分かり待機したのですが悪天…。次のチャンスは本日27日明け方。エールを送るべく、前述の月撮影後に近くの見晴らしよい広場まで出かけました。

20190827国際宇宙ステーション
白み始める空の下、桜並木のそばを歩くと桜の香りが立ち込めていました。もう黄葉で散り始めている上に時々雨や夜露が降りかかるので、街中でも良い具合にフィトンチットが味わえるのです。広場に付き、抱えていたカメラをすぐセット。低空の朝焼けの中にはもうシリウスが昇っており、すばるは天頂に達しています。季節は早いものですね。

手早く準備を終えた5分後にISSが見え出しました。金星並みの明るさです。右画像は14秒露出+1秒休みの繰り返し撮影でISSの軌跡を捉えたもの。実際の空はもっと明るいですが、この画像は比較明合成から比較暗合成を減算して空の輝度を落とし、見やすく加工してあります。左寄りの明るい天体は月。モヤのおかげで虹色の光環が出てますね。

20190827ISSとMS14
よくよく見ると、すぐ後からMS14が追いかけているのが肉眼で確認できました。左画像は右上画像のコンポジットに使った1枚で、微かに写っているのが見えますね。移動天体なので暗く写ってしまいますが、実際のMS14はもう少し明るく見えました。くじら座α星より少し暗く、おうし座λ星やθ星と同程度です。3等前半ってところでしょうか。最高地点でのISSとMS14は20°角くらい離れていました。

本日昼過ぎにドッキング再挑戦する予定とのこと。今度こそうまく行ってほしいですね。(追記:JAXA報道によると27日12:08JSTの再ドッキングは成功した模様です。)

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差288度以上、324度未満)

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