台風の影響前に満月を観察2019/08/16

20190815_18056月
昨夕はどす黒い雲が空の半分を覆っていたので、夜から翌朝にかけて台風10号の影響が関東まで出るかな…と思いきや、そうはなりませんでした。宵のうち厚めの雲が残ったものの、次第に薄雲へシフトしていったのです。よもや昇ってきた満月を拝めるとは想像もしませんでした。貴重なチャンスなので、望遠鏡を出して月を観察することにしました。

…とは言うものの、満月の瞬時(15日21:29)はまだ隣家の屋根スレスレの低空。観察には不向きです。雨の心配はなかったけれど、風は強くなっていました。(※ほぼ台風の強風域に入っていました。)だから最大2時間まで待つことにして、あとは運任せ、天任せの待機。幸い22:40頃からうまい具合に薄雲が取れたため、満月を存分に楽しむことができました。

左画像は22:45頃の撮影で、太陽黄経差180.56°、撮影高度は35°弱、月齢14.44です。今月の満月は北側が欠けており、フンボルト海などは前夜の撮影時より良く見えました。大気の揺らぎは相変わらず大きく良像とは言いがたいですが、全く見えないよりはずっとましですね。撮影後に機材を片付けていた30分ほどの間に完全な曇り空となりました…。まさに間一髪!

2019年5月頃までは満月前後に月の南極側が見やすい時期でしたが、今月辺りから数ヶ月は北極側が見やすい時期となります。8・9月は満月直後の1、2日間、10月・11月とかけて次第に満月前へシフトします。満月を除く月齢12から18ごろ、秤動によって極のどちらかが大きく傾く時期を狙うと、普段滅多に見ることができない極域の地形観察をすることができるでしょう。ぜひ挑戦してください。

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