金星が外合を迎えました2019/08/14

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昨夜から今朝にかけて当地・茨城県南部はずっと薄曇り。未明に雲が薄くなったおりにペルセウス座流星群を三つ見つけましたが、それっきりです。朝のうち日差しが少しあったものの、その後は真っ黒な雲から時々雨が落ちています。

さて、雲向こうに見えるはずの太陽の側では、金星が見かけ上ほぼ同一方向になる「外合」が起こっているはず。左画像は太陽観測衛星SOHOサイトからの引用で、本日4:12UT(13:12JST)の画像。正確な外合時刻は本日15:07ですから、約2時間前の撮影ですね。ただしこれは黄道座標系基準の日時(黄経外合)であり、天文年鑑など一部の天体カレンダーには「13日3:21」という赤道座標系基準での日時(赤経外合)が書いてあります。

今日現在は赤道と黄道とのなす角がかなり大きい時期なので、こういうときに惑星の衝や合が起こると基準座標系によって大きな時間差が出てしまいます(※右下図は今回の二つの外合/ステラナビゲーターによる作図)。大抵は基準座標系を明記してないため、このような差があることを知らない人は疑いもなく数値だけを扱ってしまうでしょう。金星の外合程度では実害が無いとは言え、個人的には問題だなぁといつも思います。(※当ブログでもことある度に取り上げてきましたが…。)

2019年8月の金星外合
月の場合、「太陽との黄経差が0°のとき新月、黄経差が180°のとき満月」と黄道座標系基準を明確に主張しているのに、惑星は未だに赤道座標系基準の日時表記が少なくありません。太陽系天体を赤道座標系で考えるメリットはほとんど無いと思うんですが、何故なんでしょうね?

何はともあれ、今日から金星は「宵の明星」になります。肉眼で見えるようになるのはもう少し後になるでしょう。なお、外合は太陽の北側で起こったので、北半球にある日本からは今日を含む前後数日間、朝も夕も見えていることになります(→2018年10月27日の記事参照)。約1ヶ月後の9月13日には水星との離角が約18′角という大接近が起こりますが、日没直後の超低空なので観察困難…。

【夕方追記】
16時前頃からうっすらと日差しが差してきました。ベランダに出ると真っ黒な雲の上にボンヤリした太陽、それを囲む内暈が見えていました(下A画像)。また頭上にはこれまた淡い環天頂アークが見え隠れしています。見間違いでないことを確認するため、強調処理した画像とともに掲載しておきます(下B画像)。

  • 20190814内暈

    A.内暈
  • 20190814環天頂アーク

    B.環天頂アーク