板垣さんがM31に新星候補発見2019/08/05

20190805_PNV J00423828+4113423
昨夜8月4日23時前ごろ(JST)、山形県の板垣公一さんがM31・アンドロメダ銀河に16.4等の新星らしき天体を発見したとのこと。たまたま明け方の彗星を撮影しようと準備していたところだったので、急きょ予定を変更して、この新星候補を撮影することにしました。 昨晩から今朝は出梅以降でいちばん透明度が高かったのです。天の川は見えなかったものの、街中から微光星がたどれる夜空は本当に久しぶり。

ただ、ちょっと気温が低めだったこともあり湿度は100%。この状態は冷却光学系に良くないコンディションです。結露防止ヒーターを付けてもちょっと冷やしただけですぐ曇ってしまうので、ギリギリの温度を探りながらの撮影となりました。また架台(or地面?)の状態も悪くて、どんなに極軸やオートガイドアラインメントを調整しても赤緯が流れてしまう有様です。これにはさすがに参りました。どうも暖かいアスファルトやその下が怪しい…。

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途中で雲による妨害も度々あったため、3時間ほど悪戦苦闘しながら60分露出相当(不連続)のコマを何とか撮影。時間が余ったら彗星も…との甘い考えは海のモズク…もとい藻屑と消えました。使えそうな取得画像をコンポジットしたのが左上画像。新星候補は銀河中心に極めて近かったのですが、レベルを控えめに仕上げることで銀河光に埋もれず検出できました。

撮影範囲は右画像の黄線矩形部分。もしアンドロメダ銀河を撮影することがあったら探してみてください。

なお、板垣さんは7月3日未明にもM31に新星候補(PNV J00432865+4106040)を発見しています。

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