霞む空で暗い天体の観察2019/03/13

20190312小惑星Gault
昨夕から少し雲が流れ始め、夜半前は連続観察ができそうにない空でした。でも夜半過ぎには雲が取れそうな気がしたため、いちおう機材をセット。22時台に晴れてきたため前夜にも撮影した小惑星Gaultを狙い始めたものの、すぐ雲が多くなってあえなくNG。1時間ほど待って仕切り直しとなりました。

前夜より霞が強く、暗い天体向けの空ではありませんでした。試したい撮影法や機材の組み合わせなどもあったため、「写ればラッキー」程度の軽いノリでの撮影です。意に反してGaultの尾はしっかり写ってくれました。ただし残念なことに(?)偶然にも小惑星本体がPGC154850という小銀河にピッタリ重なってしまい、頭部付近の詳細が分からなくなってしまいました。左上画像、小惑星本体から右上に伸びる太くボンヤリしたラインが銀河の軌跡です。

20190313紫金山第2彗星(60P)
もうひとつ、さほど離れていない位置に紫金山第2彗星(60P)がいたので、望遠鏡を向けました。1月8日の撮影以来です。計算上の光度ピークは過ぎましたが、かなりしっかりした尾が写ってくれました。何度見てもこの彗星は格好が良いですね。

明け方にはまた雲が流れてきましたが、概ね天気が持ってくれました。でも春になって大気中の湿度が高く、結露も多くなり、淡い天体を観察するのはなかなか難しくなってきましたね。

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