雨上がりに今年いちばん大きい満月が輝く2019/02/20

20190220_18194満月
昨日は昼前から雨が降り出し、夜中まで降ったり止んだりでした。日付が今日になって明け方起き出してみるとやけに静かです。表に出てみるとモワッと暖かい空気の中に月が浮かんでいました。少しモヤがあるものの雲ひとつ無く、素晴らしい満月夜。思わず濡れた地面に望遠鏡組み立て、のんびり観察してしまいました。

左は4時過ぎの撮影で、太陽黄経差は約181.94°、撮影高度は約31.3°、月齢14.92です。満月時刻は1時少し前なので3時間余り過ぎていますが、今年いちばん大きい満月の光を浴びることができました。南側(下側)が少し欠けて見えますね。2月17日の記事で取り上げたスミス海やフンボルト・クレーター付近も右リム近くにギリギリ見えていますよ。天気が悪くて完全に諦めていただけに、幸せです。

またしてもこの月を根拠無く「スーパームーン」と表現するメディアが多く現れて、正直閉口しています。今月の満月は「今年最大の満月」であることは確かですが、果たしてスーパーと言えるでしょうか。1900年からの200年間に起こる全ての満月(計2474回)で計算した場合、地心距離(地球中心から測った距離)では67位という微妙な順位でした。最近では「毎年のようにスーパームーンが起こる」風潮ですが、その理屈だと200年なら200回スーパーになります。多すぎて有り難みがないですね…。月に関心を持ってもらうのは喜ばしいことですが、非科学用語による受け狙いや煽り文句は程々にしないと…。

なお日本に限ったお話しですが、「深夜過ぎに満月の瞬間を迎えた」ということは、月が日本に一番近くなる「南中位置」付近で満月になったことを意味します。測心距離(観測地から測った距離)順で考えれば、かなり上位であることが予想されます。これも1900年からの200年間で当ブログ基準の茨城県つくば市からの測心距離を調べると9位でした。必ずというわけではありませんが、満月の瞬間に南中を迎える地方では測心距離順の比較に限りトップ10とか20とかに入る可能性があるでしょう。万国共通では無いけれど、昨夜から今朝方にかけて日本を照らした満月はスーパーと表現するに相応しい大きさだったと言えましょう。

参考:
スーパームーンを考えよう(2016/11/14)
月の『真ん中』を見たことありますか?(2019/01/20)
アーカイブ「大きい満月」
アーカイブ「小さい満月」

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