明け方に金星と土星が大接近2019/02/18

20190218明け方に登る星々
明け方の空に顔を出し始めた土星の高度が少しずつ高くなってきました。反対に低くなってきた金星に接近しつつあります。昨夜からよく晴れていましたが、岩本彗星(C/2018Y1)やウィルタネン周期彗星(46P)のそばで大きな月が輝いていたため彗星など淡い天体の観察はしばしお休み。その代わり明け方の星々を眺めることにしました。

見かけ上の金星と土星の最接近は今夜21時台(日本からは見えない)ですので、明日明け方のほうが若干近いかも知れません。でも天気が崩れる可能性があるため、早めの観察となりました。左画像の撮影時点で両惑星の離角は約1.3°。今夜には1.1°まで近づきます。

20190218明け方に登る星々
夏の宵空を飾る星々も随分登ってきました。どこに何が写っているかは右のマーカー付き画像をどうぞ。2月2日の明け方にも似たような光景を撮影しましたが、特に惑星の位置関係がかなり変わったことが分かりますね。

金星近くには、いて座の星々を使って作るティーポットの形がたどれました。(私にはオズの魔法使いに登場するブリキ男の顔に見えます…。)注ぎ口から湯気(=天の川)が立ち上っていますよ。湯気に沿って、宝石箱をばらまいたような星団や星雲がたくさん。

この画像のもっと左側に目を移すと、夏の大三角も揃って見えました。少々の街明かりや薄明がある環境でも、お天気と見晴らしが良ければこれくらいのティータイム…ならぬ、星見タイムを楽しむことができます。

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