良好な透明度の空で二天体を観察2019/01/27

20190126_SN2019np in NGC3254
昨夜から今朝にかけて透明度の良い空が広がりました。やや強めの風が吹き続け、また22時台には月も登ってきたので暗い天体向きの空ではありませんでしたが、珍しく抜群の透明度に誘われて二つ天体を観察しました。

まず、ぐんぐん増光している超新星SN2019np。日付が27日に変わる1時間前から撮影しましたが、もう13等前半です。発見当初の17等後半から比べるとメチャクチャ明るくなってますね。望遠鏡やフードが大きいので、風に揺さぶられ星像が膨らんでしまいましたが、それを差し引いてもしっかり増光しているのが分かります。

20190127_Gault
お次は尾を伸ばしていた小惑星Gault。満月期を挟んで半月ほど見てなかったので、どうなっているか気がかりでした。

2.5時間近くの長時間露光した画像を仕上げてみると、どうも尾が消えてしまってる(または極端に短い)ようです。1月10日明け方の観察のような明瞭な尾は見えていません。小惑星そのものも点像ではなく彗星コマのような光り方でした。これが、風や大気の揺らぎのせいなのか、実体が彗星状になったのか、はたまた月明かりで写りが悪いせいなのか、判別できません。多くの方による観察が必要ですね。

今日の太陽2019/01/27

20190127太陽
昨夕に雪を降らせた低気圧が過ぎた後、北寄りの冷たい風がおさまりません。今日も昼頃から6m/s前後の風が吹き続け、体感気温が低いです。気温そのものはそんなに落ちていないのですが…。

20190127太陽リム
左は11:20頃の太陽。活動領域12733はずいぶん右リムに近くなってきました。相変わらず小さな黒点が多いですね。日本は夜でしたが、昨夜Cクラスのフレアが起こったそうです。写りが淡いですが、プロミネンスも数ヶ所見えています。