宵空で板垣さん発見の超新星候補を観察2019/01/24

20190123_AT2019yc in NGC201
昨夜から今朝は夜半頃から雲が増え、そのまま明け方まで続きました。どのみちまだ月が大きいし、体力が持ちそうに無かったので、宵空で発見された超新星候補のみ観察することにしました。

宵のうちはよく晴れていたのですが、日中の気温が高かったせいかとても霞んでいました。日が暮れても暗い星が見えず、実際に撮影開始してから何度もガイドエラーが発生。ガイド星のコントラストが低かったり、大気の揺らぎが大きいとどうしてもエラーが頻発します。月出前に撮影を終わらせたかったのですが、どうにか機材をなだめつつ撮影終了したときはすでに月が登っていました。

この超新星候補はまたしても山形県の板垣公一さんによるもので、22日20時過ぎの発見とのことです。NGC201はくじら座とうお座の境界近くにある銀河。今なら近くに火星が輝いています。発見光度16.8等で暗くはないのですが、街中でまだ光害たっぷりの宵空では写りが悪いですね。ひとまず存在確認といったところでした。板垣さんの発見は18日のUGC7020超新星候補に続き、通算142個目です。

今日の太陽2019/01/24

20190124太陽
昨夜半から雲が多くなりましたが、夜明けと共にまた快晴になりました。今日はまた風が強まり、近くのアメダスポイントの最大風速は15時までの時点で9m/sを越しています。常時吹き続けているのでなかなか辛いところ。

20190124太陽リム
左は11:20前の太陽。撮影は室内の窓際で行っているので風の影響は最小限ですが、それでも振動は避けられません。活動領域12733の黒点群は少し小さくなった気がしますが、NASAの可視光画像などを見ると細かい黒点がたくさん見えます。プロミネンスもあちこち出ていますが、左上に伸びているものはなかなか立派。高さを測ったところ、地球直径の4倍以上ありました。