夕空にやっと捕らえたマックホルツ・藤川・岩本彗星2018/12/10

20181209マックホルツ・藤川・岩本彗星(C/2018V1)
昨夕から夜半までよく晴れてくれたので、話題の彗星たちを観察しました。まずは一週間ほど負け続きのマックホルツ・藤川・岩本彗星(C/2018V1)から。当地で日没1時間後の彗星高度は約12°で、もう高度上昇はほぼピークです。今後は暗くなるばかりですから、今夕に捕らえられなければもう諦めようという思いでした。

1日前と違って雲がほとんど無かったため、航海薄暮開始前に写野導入ができました。もちろんカメラのファインダーでは明るい恒星以外何も見えません。暗くなるまで待ちたいところですが、すぐに地上の風景に没してしまうため、薄暮で飽和しないギリギリの露出で何十枚も撮影、後で探すことにしました。

運が良いことに彗星は写野中央に鎮座し、緑色のコマも確認できました(右上画像)。当初の予想より格段に暗く、10等台以下と思われます。あまりにも低空なので周囲の星が全て夕日色に染まってしまいました。それでもこの辺りは天の川のほとりにふさわしく微光星がたくさん写っています。

20181209ウィルタネン周期彗星(46P)
さあ、この流れで今度はウィルタネン周期彗星(46P)です。天気が持ちそうだったので、南中近くまで待ってから撮影しました。ぐんぐん北上しており、既に天の赤道近く(オリオン座の三つ星と同等)に到達しています。左画像は7日の撮影、および8日の撮影と同一機材ですが、北上に転じてから初めて30分露出することができました。雲が無いって素晴らしい!(笑)

当地は光害溢れる街中ですので、肉眼や小さなファインダーでは存在が分かりませんでした。もう少し高くなったら見えるかも知れません。尾が明るく見えないのは残念ですね。ふと気がつくとこの時点で気温は氷点下。今期初です。

20181209ウィルタネン周期彗星(46P)
望遠鏡での撮影が終わる頃から雲が流れてくるようになりました。せっかくなのでギリギリまで粘って、カメラの準広角レンズで写るかどうかも試してみました(右画像)。これは24mm+APS-Cの写野ですが、ちゃんと彗星の存在が分かりますね。しかも点像ではなく、面積体として写っています。なお右画像内の拡大画像は原画等倍です。星像が線になっているのはこのレンズの収差によるもの。

1週間後にはプレアデス星団(すばる)の近くを通ります。2017年10月にパンスターズ彗星(C/2015 ER61)が接近したときほど近くではありませんが、彗星が明るいため名シーンが期待できそうですね。大げさな機材を使わなくても、望遠レンズ+カメラだけで撮影できるでしょう。かなり天頂に近い位置まで登るため、街中でも光害の影響がグッと減ることが期待できます。(※沖縄地方ではプレアデス星団がほぼ天頂を通ります。)晴れたら機会を逃さずご覧になってくださいね。

参考:
ウィルタネン周期彗星(46P)に関係する記事(ブログ内)

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