晩秋の満月と超新星を観察2018/10/25

20181025_18001月
昨日昼過ぎから夕方まで安定した晴天だったものの、宵から雲が多くなりました。夜半過ぎに満月を見たかったのでヤキモキしましたが、満月を迎える25日1:45前後はほとんど雲がなくなりました。(その後また増えましたが…)

左は満月の瞬間を狙って撮影した画像。太陽黄経差180.01°、撮影高度は約48°弱、月齢15.54です。比較的暖かな夜で、大気の乱れは思っていたほど大きくはありませんでした。雲のない時間帯は透明度が良く、数ヶ月後にやってくる冬の引き締まった空を思わせました。

先月の中秋の名月と同様、今月の満月も月の北極側(画像上側)に影がありますね。北の縁近くにあるクレーターを観察するにはもってこいの時期です。対して南側のクレーターを見たいときは、例えば2017年6月9日撮影の満月のように、南側に影ができるシーズンを狙う必要があります。

20181025-AT2018hna in UGC7534
さて、星仲間の(の)さんの知らせで超新星候補AT2018hnaが発見されたとのことだったので、満月夜でしたが撮影することにしました。場所は北斗七星の近くにあるUGC7534という銀河。明け方の北東に見えるのですが我が家の庭からはちょうど電線が多い方向のため、薄明ギリギリまで待つ必要がありました。ところが満月撮影直後から再度雲行きが怪しくなり、3時を過ぎてもなかなか途切れません。一応撮影準備をして、撮影可能時間限界まで待ってみました。

3:30を過ぎた頃から雲が途切れ始まったので、まだ電線にかかっていましたが撮影開始。どうにか40分ほど露出できました(右画像)。この超新星候補はおなじみ山形県の板垣公一さんによる23日明け方の発見で、光度は16.3等ほどです。板垣さんの発見は8月のNGC7101超新星に次ぐ今年6個目、個人通算137個目の偉業となりました。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差180度以上、216度未満)

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